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養子縁組で赤ちゃんが欲しい!

不妊治療後の選択肢になるか?【後編】

PRESIDENT WOMAN Online 著者プロフィール
白河 桃子 しらかわ・とうこ
少子化ジャーナリスト、作家、相模女子大客員教授

白河 桃子少子化ジャーナリスト、作家、相模女子大客員教授、経産省「女性が輝く社会の在り方研究会」委員。
東京生まれ、慶応義塾大学文学部社会学専攻卒。婚活、妊活、女子など女性たちのキーワードについて発信する。山田昌弘中央大学教授とともに「婚活」を提唱。婚活ブームを起こす。女性のライフプラン、ライフスタイル、キャリア、男女共同参画、女性活用、不妊治療、ワークライフバランス、ダイバーシティなどがテーマ。「妊活バイブル」共著者、齊藤英和氏(国立成育医療研究センター少子化危機突破タスクフォース第二期座長)とともに、東大、慶応、早稲田などに「仕事、結婚、出産、学生のためのライフプランニング講座」をボランティア出張授業。講演、テレビ出演多数。学生向け無料オンライン講座「産むX働くの授業」(http://www.youtube.com/user/goninkatsu)も。著書に『女子と就活 20代からの「就・妊・婚」講座』『妊活バイブル 晩婚・少子化時代に生きる女のライフプランニング』『婚活症候群』、最新刊『「産む」と「働く」の教科書』など。

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少子化ジャーナリスト、作家、昭和女子大女性文化研究所特別研究員、大学講師 白河桃子
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0歳児対象の「愛知方式」とは?

「不妊治療」から「養子縁組」を考える方のほとんどが、「赤ちゃんを」と望みます。また子どもにとっても、最初から「家庭」という場で育てられるのが望ましいわけです。

そこで愛知県が30年前から取り組んでいる愛知方式という0歳児を対象とした養子縁組制度が注目されています。

私も日本財団で開かれたシンポジウム「すべての赤ちゃんに愛情と家庭を」で初めて愛知方式を詳しく知りました。

乳児院にいる赤ちゃんは約3000人。その半数が親元に戻る見込みはありません。しかし、養子縁組がすすまないまま、児童養護施設に預けられ長期間過ごすことも珍しくありません。

愛知県の児童相談所が30年以上実施している「愛知モデル」と呼ばれる赤ちゃん縁組や民間団体による特別養子縁組があります。テレビなどでも取り上げられていますが、愛知方式はこのような仕組みです。

1)妊娠をして、自分は育てられない女性がいるという連絡が児童相談所などに入る。妊娠中からの相談を受ける。
2)すでに里親登録をし、特別養子縁組を希望している夫婦に連絡
3)妊娠中の実親と病院で対面することもある。生後5,6日で退院する時点では里親が決まっている。
4)乳児院を経ず直接家庭へ。

これは新生児を「特別養子縁組前提で里親委託する」という方式なので「新生児里親委託」と呼ばれる取り組みです。この方式で愛知県は31年間で160組の縁組を成立させています。

赤ちゃんの性別は選べませんし、障害があってもきちんと育てること、また民法上の手続き(戸籍上の養子縁組)が済む前に産んだ母親が意志を変えれば、その時点で赤ちゃんを返すことなど、いろいろな確認があって成立するものです。

また望んで登録しても、すぐに赤ちゃんが来る場合もあれば、何年も待つこともあるそうです。即養子縁組ではなく、家庭裁判所に認められ、正式な親子になるまで時間もかかります。

全国で毎年養子縁組される子どもは300組、でも妊娠時からの相談は珍しい。この方式が全国でも類を見ないスピーディなマッチングで、親にとっても子どもにとっても養親にとっても、さまざまな幸福を生み出していることは間違いないでしょう。

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Keywords: 妊娠出産妊活養子
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