「少子化は女性の社会進出のせい」のウソ

よく「仕事との両立が難しいから子どもを持つのが遅くなる」と報道されますが、私はいつも「?」と思います。だって、私が知る限り、既婚者で仕事のために「どうしても、今は妊娠できない」と決意している人はそれほどいない。それよりも「結婚」というハードルのほうが高いのです。

最近、ある女性から嬉しい手紙を貰いました。妊娠の報告です。「『妊活バイブル』を読んで良かった。あの本がなかったら、未だに決意できなかったと思います」とまで書いてくれました。

『妊活バイブル』は現代の妊活ルポと正しい知識の啓発本ですので、決してハウツウ本ではありません。読んで促されるのは「決意」「意識の持ち方」です。

この女性は仕事が乗りに乗っているところでした。そういうときのブランクにはひるんでしまう。しかし、すでに結婚はしていましたので、仕事と出産のタイミングについて考え、「決意」して妊娠するように頑張ればよかった。

一方、未婚の女性の場合、「決意」以前に「パートナー」を得ることが必要になります。

既婚女性は、仕事との関係、夫との関係、自分の体の事情と3点を考えればよいのですが、未婚女性は、+「結婚相手」もしくは「パートナー」という4点目が加わります。