「評価のない研究というのは継続さえできない」
――渋滞学者 西成活裕さん
西成活裕さん
これは、現在は「渋滞学」の提唱者として大活躍中の西成さんが、無名の不遇時代に心の底から痛感し、自身の研究をそれまでと異なる次元に引き上げ、大きな業績を挙げ始める端緒となった考え方だ。
西成さんは大学の博士課程にいた頃から、業界内では有名な雑誌に論文を載せるなど能力の高さには自信を持っていた。しかし、大学の助手に応募しても20回は落とされた。ようやく地方で助手の職を手にしても、学会発表のために出張する予算もなかなかもらえない。すると、発表実績がないから、と公募での研究費ももらえない悪循環にハマる。もう、論文で専門分野を超えて「最高」と認められるほどの超有名な雑誌に載せて結果を出すしかなかった。
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(向井 渉(西成活裕さん)=撮影)



