40歳過ぎて、新しい友達って本当に必要なのでしょうか。友達はつくろうとして「つくる」ものではなくて、自然に「なる」ものではないでしょうか?

だいたい、友達が多ければ、結婚したら結婚祝い、子どもが生まれたら出生祝い、家を建てたら新居祝い。飲み会、遊びの誘い……、金が出ていくばかりです。

私がテレビに出るようになってから、「昔の友達じゃないか」という人からわんさか電話がかかってきましたが、結局みんなの目的は「金を貸してくれ」でした。

人に金を借りにくる人はだいたい無計画で無責任。もちろん貸した金が返ってくるはずもなく、大損しました。でも、しつこく返してくれとも言えないし、言えない自分がまた嫌で、そんな気持ちになるくらいなら友達なんていらないですよ。

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「相談できる友人」は年とともに減少する

今の日本では、子どものときから友達は多いほうがいいと学校で教える風潮がありますが、本当にそれでいいのですかね。友達が多い=人間の魅力があるみたいに評価されているじゃないですか。だから仲間はずれにされることを極端に怖がり、仲間はずれが有効ないじめとして成立してしまう。私は友達が大勢いることがいいとは思いません。

私は集団行動が嫌いで、仲間で徒党を組むのも好きじゃない。旅行もギャンブルもひとりのほうが気ままでいいです。

ひとりの時間の楽しみを覚えよ

友達と旅行すると譲らなくちゃいけないこともあるし、行きたいところがあるのに、友達のせいで行けなくなったりしたら、その人を恨むことになるじゃないですか。

麻雀もフリー雀荘で知らない人と囲むほうが緊張感もあるし、真剣な勝負ができます。競艇もひとりで好きなときに行って、好きな勝負をして、好きなときに帰ってこられる。友達と行くと相手がどんな予想をして舟券を買ったのかとか、どのくらい儲けたのかとかがどうしても気になってしまう。それも嫌ですね。ギャンブルが楽しくなくなるんです。