2014年4月14日(月)

勉強も運動もダメな子どもに何をさせるべきか

ストレスフリーのための全課題

PRESIDENT 2013年1月14日号

著者
高濱 正伸 たかはま・まさのぶ
花まる学習会代表

高濱 正伸1959年、熊本県生まれ。東京大学・同大学院修士課程卒業。学生時代から予備校等で受験生を指導する中で、学力の伸び悩み・人間関係 での挫折とひきこもり傾向などの諸問題が、幼児期・児童期の環境と体験に基づいていると確信。1993年2月、小学校低学年向けの「作文」「読書」「思考 力」「野外体験」を重視した学習教室「花まる学習会」を設立。『「メシが食える大人」に育つ子どもの習慣』(KADOKAWA)など著書多数。

花まる学習会代表 高濱正伸 構成=大塚常好 撮影=伊藤千晴
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ガミガミ怒るほど「メシが食えない子」に

勉強もスポーツもいまひとつパッとしない。そんなわが子の現状に思い悩む親は少なくありません。でも考えてみれば、優秀な成果を残す子のほうが少数派であり、ほとんどが「その他大勢」です。

子どもが小学生であれば、親はことさら焦る必要はありません。大事なことは、目先の勉強や習い事で目立つことよりも、将来的にしっかりと「メシを食っていける大人になること」のはずです。

今はまだ凡庸でも、親はおおらかな気持ちで、まずは子どもの存在を100%受け止め、認めてやる。その安心感が飛躍の土台になります。

図を拡大
子どもに干渉する親が年々増えている

ところが、昨今増えている「心配性の母」は成長を待てません。完璧主義で頑張り屋なタイプの母親ほど世話焼きで(図参照)、ウチの子は大丈夫か、なぜ何をやってもダメなのかと勝手に心配と苛立ちを増幅させ、おおらかさを失ってしまいます。

とりわけ男の子の場合、時にヤンチャな言動をしがちですが、それに対してガミガミ怒り、「いい子」を強要する。いわば、子どもの角をポキンと折って、打たれ弱いヤワな体質にしてしまうことがあるのです。

メシを食っていける大人に育てるには、次の5つの基礎力が欠かせません。

(1)ことば(聞く、伝える)の力
(2)自分で考える力
(3)想い浮かべる(俯瞰)力
(4)試そうとする力
(5)やり抜く力

それらが中・高・大学を経て将来的にはプレゼン力や営業力、課題解決力、忍耐力、リーダーシップといった素養につながります。

小学4年頃までに(1)~(5)の基礎力を子どもに備えさせるのが理想的ですが、同時に何らかの「葛藤経験」をさせ、それを子ども自らが克服し自信を得るということが大切です。

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