2013年9月11日(水)

聴いて9割、話して1割。仕事のムダを省く法

PRESIDENT 2013年7月1日号

著者
佐藤 綾子 さとう・あやこ
日本大学芸術学部教授

長野県生まれ。信州大学、上智大学大学院、ニューヨーク大学大学院パフォーマンス研究学科修了。国際パフォーマンス研究所代表。自己表現教育の第一人者として政・財・医学界に多くの支持者あり。近著に『安倍晋三プレゼンテーション 進化・成功の極意』。

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日本大学教授 佐藤綾子=文
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相手の真意を理解できない4つのタイプ

「骨折り損のくたびれ儲け」という諺があります。

一生懸命やったけれど、努力して時間を使ったわりには成果が何も上がらなかった。疲れるだけで、何もいいことがなかった。そんなことは、私たちのビジネスシーンにもよく見られるものです。

その時間やエネルギーを正しく使っていれば、実際には別の利益が上がったはずですから「骨折り損のくたびれ儲け」は、経営において「遺失利益」に該当するまったくの無駄遣いです。

なぜ、このようなことが起きるのでしょうか?

それは意外なことに、仕事を始めるにあたって、最初から「相手が何を欲しているか」という欲求をしっかりと聴き取っていないことが、大きな理由の1つなのです。

最初に、相手の言葉の真意までよく聴き取って仕事をしたか? そこが問題です。それができていないせいで、忙しいわりには仕事が取れなかったり、うまく進まなかったりするわけです。

こんな「聴き取り下手」は、次の4群に分けることができます。

1.【思い込み群】「ああ勘違い」で損をする
2.【不注意群】 ぼんやりと聞いてポイントを逃す
3.【思考力不足群】 一生懸命聴いているけれど、知識不足。情報不足のためにさっぱり通じない
4.【不問群】 「なんだかおかしいな」と思っても、的確な質問ができずスルーしてしまう

これらのタイプを、それぞれ詳しく見てみましょう。

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