2013年8月19日(月)

「稼ぐアイデア増産」の集中テクニック

PRESIDENT 2011年10月31日号

長山清子=文 市来朋久、小原孝博=撮影 Getty Images=写真
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アートディレクター、クリエーティブディレクター 佐藤可士和氏

日本を代表するクリエーター「佐藤可士和」の名前は知らなくても、彼のデザインした広告や企業のロゴを目にしたことのない人はいないだろう。クライアントと目指す方向を探り、「これしかない」というデザインに落とし込む。その手腕は、ファーストリテイリングの柳井正氏、セブン&アイの鈴木敏文氏、楽天の三木谷浩史氏など、多くの著名経営者から厚い信頼を得ている。ユニクロのロゴ制作から幼稚園・病院のプロデュースまで、仕事の幅は広い。

多忙を極める佐藤氏だが、スケジュール管理は主に、妻でマネジャーの佐藤悦子氏が行い、可士和氏自身は手帳を持たない。

「基本的にいつも手ぶらです。持ち歩くのは携帯電話とカギと小銭、カードケースくらい。最近はこれにiPadが加わりました」

スケジュールはウェブ上のカレンダーでスタッフと共有し、常に数カ月先まで確認。大小あわせて約30本のプロジェクトを抱える状態だ。スケジュールは変更になることも多いため、ウェブで常にチェックしている。時間の使い方についてどのように考えているのだろうか。

「複数のプロジェクトを同時並行していると、やることが多くて焦ってくる。でもそこでちょこまかと手をつけても、効率は上がらない」(可士和氏)

それなら「目の前のことに集中する」と決めたほうがいい。

「クリエーションに関しては、大事なのはかけた時間の長さではなく、どれだけ深く集中できるかが勝負。毎日1時間×3日よりも、3時間まとめてバシッとやったほうがよかったりする。僕の場合、時間管理は集中するためのメンタルのコントロールに直結しています」(可士和氏)

もともと集中するために頭のスイッチを切り替えるのは得意という可士和氏だが、妻の悦子氏によるスケジュールの組み方に助けられている部分も大きい。

「佐藤はすごく集中力がある。本人曰く『狂った集中力』(笑)。だからといって大きなプロジェクトの大詰めで、急に1時間空いたから、全く別の新しいことを考えるのは無理。だから佐藤の頭の空き具合を計算する。いま彼が何に気持ちを奪われているのか、『脳内視野』がどうなっているかを考えてスケジュールを組んでいます」(悦子氏)

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