VOL.2
レジリエントな世界を描く
NECのDXコンサルティング
Sponsored by NEC
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KEY PERSONS
  • 桃谷 英樹 ( ももたに えいき )

    NEC Corporation

    DX戦略コンサルティング事業部 事業部長
    マネージング・エグゼクティブ

    外資で戦略コンサルティングのリーダー(パートナー)を歴任(デジタル、事業戦略、グローバル、新規事業)。戦略コンサルティングファームでマネージング・ディレクター、外資事業会社でマーケティング・新規事業立上げ、国立共同研究機構の講師を経験する。理学博士。責任者として450以上のコンサルティング・プロジェクトを経験。

  • 棈木 琢己 ( あべき たくみ )

    NEC Corporation

    DX戦略コンサルティング事業部
    エグゼクティブ コンサルタント リード

    コンサルティング企業において、主にハイテク、消費財などの製造業、旅客・通信、ウェブサービスなどのサービス業の企業に対して新規事業立案、CX・マーケティング変革、BPRなどのコンサルティングサービスを提供。現在、NECにて製造業・サービス業を中心にクライアントのデジタルトランスフォーメーションの推進を支援。

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パラレルキャリアが当たり前の時代になる
  • Q
    DXも含めたテクノロジーが浸透した未来では、私たちの暮らしや働き方は、どのように変わっているでしょうか。
    A
    桃谷:新型コロナウイルスの影響で、働き方、暮らし方はこれまでのようにひとつの決まったキャリアや道ではなく、複数(パラレル)になっていくでしょう。しかも、それが同時に行えるように、一人ひとりが自由に選択できるようになると思います。リモートワークや副業はいい例です。

    棈木:多くの人の場合、人生の選択肢はこれまで1つだけでした。しかし、スポーツ選手が引退後に別のキャリアを歩むように、今後はデュアルキャリアを選択する人がますます増えていきます。そして、このようなキャリアの選択先は、リアル、フィジカルだけではなく、デジタル、バーチャル空間にも広がりますから、1人の人が歩むことのできる働き方やキャリア、人生の選択肢は、いま大きな展開期を迎えています。

    桃谷:デジタルツイン、つまりバーチャル空間上にもリアルと同様の建物や人々(アバター)がいて、リアルと同じように働いたり暮らすような世界観です。そしてこのようなバーチャル空間での活動が進めば、これまでは毎日8時間、フィジカル空間上で働いていたのを半分に減らすことも可能になります。そして余った時間で副業をしたり、プライベートを充実させることができるようになるでしょう。

    棈木:数時間単位の業務を請け負うギグワーカーの働き方はさらに細分化され、マイクロタスク化していくでしょう。目の前の業務は誰が行うと最もパフォーマンスが高いのか。クラウドソーシングなどを活用して、ベストな人材を選ぶようになります。その結果、1人が最初から最後まで仕事を担うケースが、今にもまして減少していくでしょう。会社や組織に所属している意味や必要性といったことも考えるような時代が来ると思われます。

    桃谷:組み換え続けられるインフラストラクチャ技術が、フィジカルとバーチャル空間の融合を実現します。この技術は、オンプレミスでエンタープライズ的なアーキテクチャと、昨今台頭しているクラウドを自由に組むことができるからです。そしてこのインフラに5Gや6G、XRといったITリソースや技術をかけ合わせることで、先に紹介した未来は実現に近づいていくでしょう。
一人ひとりが楽しい、居心地が良いと感じる場に街は変化していく
  • Q
    暮らしや働き方が変わることにより引き起こされる、他の変化もありますか。
    A
    桃谷:当然、街の様相も変化していきます。これまではフィジカルに仕事をしたり、友人と遊ぶ必要があるから、リアルな都市に人が大勢集まってきたわけですが、そのような行動が減るからです。街に行くかどうかの判断も、各人の志向による選択ができるような世界になっていくと考えています。

    棈木:1人でいる時間を好む人がいる一方、リアルでもバーチャルでも、とにかく友だちと一緒にいることに幸せを感じるタイプの人もいますね。SF映画の世界のように、人々の活動がすべてバーチャル空間で完結することになるでしょう。そのような行動を好む人が増えれば、フィジカルの街の価値や意義は継続的に変化していくからです。

    桃谷:テクノロジーとして、狭義の都市、たとえばあるエリア内であれば、いま説明したようなフィジカルとバーチャル空間の融合はすでに可能です。そして5G、6Gといったインフラが広域で整備されるようになれば、まさに先に説明したような世界が実現するでしょう。
NECが描くデジタルトランスフォーメーション
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暮らす人々の満足度が向上する都市をつくる

ここで紹介したような世界観やサービスは、現在はスマートフォンやWebを中心としたUI/UXとなっています。しかし、これから先の社会や未来は、これらのデバイスをうまく扱えない人でも正しい情報を得られる世界に変わっていくでしょう。同じタッチパネルであっても、現在のスマホのような物理的デバイスから、ユーザーの目の前にタッチパネルが浮かぶような時代になるからです。

新たな体験が普及するまでの期間は以前と比べて短くなっています。NECでは、“これから”をお客様と語るために、「NECのデザイン思考」や「デジタル人材変革」のフレームワークを持ち、新たな顧客価値の具現化を支援しています。また、サイバーセキュリティにおいても、コンサルティングからシステム構築(SI)、運用までトータルで提供し、お客様の安全なDX推進を支援しています。

これまでは、国や行政が中心となり都市を整備していましたが、これからはフィジカルとバーチャル空間で包括的なユーザ体験を実現させ、一人ひとりの住民の想いや思考、好む働き方などをくみ取った上で、そこで暮らす人々の満足度が向上していく都市を官民一体となって構築していく必要があるでしょう。そのような未来になることを、私たちも願っています。

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