みなさんはじめまして。体幹トレーニングコーチの本橋恵美です。
普段はアスリートへのトレーニング指導や、日本各地でのセミナー開催、学校での授業を、時には化粧品のプロデュースをするなど、さまざまな面から健やかな体づくりを考察・指導しています。今回より「PRESIDENT WOMAN Online」読者の体の悩みを解消していきます。まずは、オフィスでできるエクササイズをご紹介。
体がなまった、肩こりや腰痛で困った、姿勢が悪いな~、むくんで脚がパンパン、なんとかシェイプしたい! なんて思った時に実践してみてくださいね。ストレッチは筋トレと同様、呼吸に合わせて行うとより効果的です。是非意識して呼吸してみてください。

レッスン1~腰痛解消

普段から痛みがなくても、座り続けていたり、歩き続けていると腰に痛みが出たり、生理痛で腰が重かったりと、腰という場所は疲れのサインが出る場所です。サインを見逃さずすぐにエクササイズで対処してみましょう。

背骨のエクササイズ
腰痛は、腰回りの筋肉がかたまることが原因でおこります。しかし、腰回りをほぐしたくても、腰椎(腰の背骨)は実はあまり動かないんです。ポイントはしっかり胸椎(胸の背骨)を意識してねじること!

(1)椅子に浅めに腰かけ、背筋を伸ばして息を吸います
(2)椅子の背もたれを持ち、息を吐きながら、ゆっくりねじりましょう
(3)ねじったまま、ゆっくり3回呼吸します

疲れたな、と感じたら気分転換も兼ねてすぐ実行。左右にねじったあとは、背中がじんわり温かくなって、血行がよくなったことを実感できる。

レッスン2~下腹部引締め

オフィスにいる間、つい油断してしまう下腹ぽっこり姿。意外にチェックされていますよ~。お腹が出ないコツはズバリ背筋を伸ばしていること。そして気づいた時に何度でもおへそを背骨に近づけるように凹ませてみましょう。

腹横筋(ふくおうきん)のエクササイズ
腹横筋というのは腹筋の中でも一番奥深いところにある筋肉。また、内臓を正しい位置に安定させる筋肉でもあります。内側からしっかりシェイプしましょう。

(1)椅子に浅めに腰かけ、椅子のへりを掴み、息を吸いながら上体を後ろ斜め45度に傾けます
(2)下腹を意識して息を吐きながら、膝を胸に近づけ、10秒ほどキープしてみましょう
(3)再び息を吸いながら、足を下ろし、床すれすれで足をキープします。これを5回繰り返しましょう

足を上げる時は、腿に力を入れずに下腹を意識して。コアを鍛えて、美しい姿勢を手に入れよう。腰に違和感のある人は、控えめに。

レッスン3~股関節を動かして脚すっきり

気がつくと座りっぱなしで数時間、なんてことはありませんか? 長時間の股関節を曲げたままの姿勢は、股関節の柔軟性を低下させて、骨盤が前後に傾きがちになり、全身のスタイルを崩してしまう原因となります。スラッとした美しい姿をキープするためにも、こまめにストレッチしましょう。きちんと継続すれば歩き方も綺麗になるはずです。

腸腰筋(ちょうようきん)のエクササイズ
腸腰筋というのは、股関節をまたぎ胴体と脚を繋ぐ筋肉。かたくなってしまうと、歩いていてもすぐに疲れが出やすくなります。しっかり鍛えて爽快に歩きましょう。脚運びが円滑になるので、階段を上がるのもきっと楽になりますよ。

(1)片足を椅子にのせ、両手をももの上に添え、息を深く吸いましょう
(2)息を吐きながら、ゆっくり膝の角度を深めます
(3)さらに椅子に乗せた脚に手を添えて、反対の腕を伸ばし、息を吐きながら横に倒します

床に置いた脚は膝を曲げず、伸ばすよう意識して。椅子に上げた脚の角度を深めると、伸ばした脚の腸腰筋がぐーんとストレッチできます。腕を伸ばしたら、さらに効き目抜群!
本橋恵美(もとはし・えみ)
体幹トレーニングコーチ。
ヨガ・ピラティスを中心に、プロ野球・ラグビー日本代表・オリンピックメダリストなどトップアスリートへ指導。体幹を重視した「アスリートピラティス」「コアパワーヨガ」「Pillar Yoga」「COREVITY」、東洋医学を取り入れた静の運動療法「アロマフットセラピー」を構築・提唱する。また医療法人・自治体向け健康セミナー、人材育成教育事業として養成コースを全国展開。その他フィットネスクラブ・ヨガスタジオ顧問、化粧品メーカーの商品開発などプロデュース。医療機関との連携を主体として活動する。
著書に「スポーツに効く!体幹トレーニング」「体機能が10歳若返る大人の体幹トレーニング」など。

本橋恵美open classは毎週土曜の14~15時半、東京・広尾のスタジオで開催中。一般の方も参加可能。お問い合わせ・詳細は http://www.repace.net