分散していた物流拠点を統合した企業も
「まず、あらゆる企業にとって重要な賃料、これについて『グッドマン常総』は十分な競争力を有しており、それが迅速なリーシングにつながりました」
グッドマンジャパンの坂本聖司氏はそう話す。確かに物流施設選びにおいて、損益に直結する賃料は多くの企業にとって第一の条件だろう。その中で「グッドマン常総」が高い入居率を実現しているのは、そこに競争力がある一つの証しといえる。「グッドマン常総2」も同様の魅力的な賃料設定で、すでに複数の入居企業から強い引き合いがある。
ただ、両施設の魅力は何よりその総合力だ。交通利便性の面では、圏央道・常総ICの直下に立地。常磐自動車道・谷和原ICとも国道でつながり、関東エリア全域への好アクセスを確保する。さらに成田空港や東京港への移動のしやすさを考えれば、全国をカバーする広域物流拠点の有力な候補地となる。また、省力化で期待されているダブル連結トラックも施設内にアクセス可能だ。
「『グッドマン常総』では1フロア最大1万500坪の空間を利用可能。各地に分散していた物流拠点をここに統合し、在庫の一元管理などによって生産性の向上を実現したカスタマーもいます。さらに『グッドマン常総2』への増床も可能で、この地における集約的物流ハブを実現できます」と坂本氏は説明する。
加えて評価を得ているのが、人材確保の面での優位性だ。現在の物流施設は多様な機能を持つ場合も多く、働く人を確保できるかどうかは大きな課題である。その点、両施設は車で30分圏内に約86.5万人の人口を有し、グッドマンジャパンとしても多様な雇用支援策を講じている。
「例えば茨城労働局と雇用対策協定を締結したり、ハローワークと連携したりして、入居企業の雇用を後押ししています。また通勤関連の具体策として、つくばエクスプレスの複数の駅から路線バスも運行中です」
さらに、車で通勤する人に向けては敷地内に700台分の駐車場を整備。これが非常に好評だという。
「今、物流施設で従業員を募集すると、ライバルとなるのは近隣の商業施設などです。その中で人材を確保するには、いかに“ここで働きたい”と思ってもらうかが重要になる。そのための環境づくりは、開発事業者である私たちの大事な役割だと考えています」
施設内、周辺エリアに多彩なアメニティ
ここで働きたい――。「グッドマン常総」が備える多彩なアメニティもそう感じさせる独自の要素だ。
「働く人たちの利便性や快適性の観点から、施設のレイアウト、デザインにはこだわりました。十分なスペースのラウンジを設けたり、コンビニや個室電話ブースを用意したり。さまざまな木々を植え、四季を感じられる中庭にはテラス席も配し、物流施設のイメージを払拭する空間を創っています」
近隣には道の駅やブックストア、カフェなどが立地。新たに温浴施設もオープンする予定で、他にはない魅力を加えている。「グッドマン常総2」が来春竣工し、企業の入居が進めば、最終的に1000人規模の従業員がこの地で活動することになり、2棟の物流施設がランドマークとしてエリアの景観にモダンなイメージを添えるだけでなく、コミュニティのさらなる発展も期待できそうだ。
変化するニーズに対応するのが使命
一方、近年入居企業の大きな関心事となっているのがサステナビリティへの対応だ。事業で排出するCO2の削減などが重視され、物流施設においても取り組みが求められている。そこで「グッドマン常総」では、太陽光発電を行い4.25メガワットの電力を施設に供給。加えて、充電量4000キロワット時の蓄電池やEV充電ステーションも設置し、入居企業のサステナビリティ経営を支えている。「グッドマン常総2」も同様の仕様となる予定だ。
「グローバル企業として世界で培った脱炭素などのノウハウは私たちの強みであり、国内の施設にも先進の技術を投入しています。変化するニーズに柔軟に対応し、カスタマーが必要とする空間、機能を提供することが当社の使命です。ぜひ一度ご見学いただければと思います」と坂本氏は言う。
一口に物流施設といっても、今の時代、そこにはさまざまな機能や役割が求められる。その中で、入居企業と働く人の目線に立った独自の魅力を備えた「グッドマン常総」。来春竣工の「グッドマン常総2」も併せて見逃せない存在といえそうだ。