米国市場に上場されている大手500社の株式を組み入れたETFは、円建てでの取引が可能。信託報酬も割安で、国際分散投資の1つとして格好の商品、約1万円から始められる米国株投資。

リスクを抑える分散投資に
ETFが最適

リスクを抑えて資産を安定的に運用するには、長期的な分散投資が基本になる。

この長期分散投資に最適な商品として注目を集めているのがETF(上場投資信託)だ。ETFは投資信託と株式の両方の特徴を持つ商品。投資信託のように多くの人から集めた資金をファンドとして運用し、株式のように証券取引所に上場して売買される。ファンドの値動きが株価指数など市場全体の値動きを示す指標に連動するよう設計されているものが主流となっている。

ETFが日本の証券取引所に初めて登場したのは1995年のこと。最近では、株価指数のほか金価格や原油、商品価格などに連動するものも登場している。

分散投資では、異なる値動きをする商品を組み合わせることで、運用資産全体の値動きを安定化させることが基本だ。

取引時間中であればいつでも市場時価で売買できるETFは、金融機関のお勧め投資信託に疑問を感じ始めている投資家にとって、使い勝手の良い資産運用ツールと言えよう。加えて取引所に上場していることから情報開示が義務付けられており、その高い透明性も安心材料だ。

ETFへの注目が高まる中、昨年大型商品が東証に上場した。それが米国を代表するS&P500指数に連動する「SPDR®(スパイダー)S&P500®ETF」だ。