“ゆがみ”を脱するためのエクササイズ
正しい体づくりのためには、一部分ではなく「トータル」で見直すことが必要だ。ゆがんだ状態にもかかわらず、「自分にとってはラクな姿勢なので問題ない」。そんな思い込みも少なくないので、ぜひ自己チェック&エクササイズをお試しいただきたい。
正しい体づくりのためには、一部分ではなく「トータル」で見直すことが必要だ。ゆがんだ状態にもかかわらず、「自分にとってはラクな姿勢なので問題ない」。そんな思い込みも少なくないので、ぜひ自己チェック&エクササイズをお試しいただきたい。
どうすれば“正す”ことができる?
気をつけなければならないのは、やみくもな運動などは逆効果の場合があるということです。体を強くするつもりのトレーニングが原因で、ますます負担をかけてしまい痛みがひどくなった……。そんな悪循環を防ぐためにも、ぜひ効果的なストレッチやエクササイズについて知っていただきたいと思います。
前述のチェック方法で右腕が挙げづらかったとします。「左側」の方は、見本とは逆のポーズで行ってください。まずは「股関節」のストレッチ(写真1)。ここでのポイントは、腰が反らないように注意しながら股関節を伸ばし、手をできるだけまっすぐに挙げることです。
次に「骨盤の横の筋肉をほぐす」(写真2)。ストレッチポールを使うのが便利ですが、雑誌を丸めてタオルを巻き付けたものなどでも代用OK。この上に横向きに寝て、前後に体を揺らしてください。骨盤周囲の筋肉をほぐすことができます。
そして3つめのステップは、「うつぶせで脚を横に動かす」です(写真3)。腰を反らないように注意してお尻の筋肉を使って右足を浮かし、そのまま脚を開き、そして戻します。
最後に「パンチ&膝引き上げ」(写真4)。右脚を上げたまま、左手を上に突き出します。ゆっくり肩が少し浮くところまで挙げてください。
(1)と(2)は、それぞれ1回あたり15秒ほどを3セット。(3)と(4)は、それぞれ10回をワンセットとして、3回くり返します。時間帯はいつでもいいのですが、出勤前に行うことを習慣づけると、日中のパフォーマンスの向上も期待できると思います。