昨年4月に発出された、初めての緊急事態宣言。大和ハウスでも、多くの社員が慣れないテレワークを体験した。自宅で働くことの心地よさと難しさ。この貴重な経験を、自社の家づくりに活かさない手はない。
大和ハウスでは、自社のテレワーク経験者約3600人を対象にアンケートを実施。仕事専用の空間が欲しい。電話の音漏れが気になる。家族が気を使わなくてすむ空間が欲しいなど、さまざまな要望が上がった。開発の際、プロジェクトチーム全員がテレワークのまま、企画の立案から完成までこぎ着けている。背景には、同社が長年培ってきた技術の蓄積があった。
防音・吸音、高速通信でストレスフリーな環境を
「快適ワークプレイス」は、社外秘のオンライン会議や電話会談にも対応でき、なおかつ自宅としての居心地の良さも味わえる、ハイブリッドな個室空間だ。
「快適ワークプレイス」の特長は、3つの機能。1つ目は「防音」だ。仕事の電話や会議の話し声が部屋の外に漏れにくく、同居する家族もテレビや生活音に遠慮しなくてすむ。
この防音仕様は、大和ハウスが2006年から提供してきた快適防音室の技術を活かしたもの。もともとは自宅で映画や音楽を楽しみたいという需要に向けて開発したもので、家庭向きのライトな防音間仕切り壁と防音ドア、二重窓で構成されている。都会の住宅でも、図書館並みの静かな空間が実現できる。大きな窓が取れるので、居室としての眺望や開放感も得られる。
2つ目の機能は「吸音」だ。大和ハウスオリジナルの音響アイテム「コーナーチューン」を部屋の隅に設置することで、雑音が吸収される。狭い部屋でも音が反響しないため、オンライン会議の音声がクリアに聞こえ、こちらの声も届きやすくなる。
そして、3つ目の機能が「通信」。気密性の高い個室では、リビングなどに設置したWi-Fiが届きにくくなる。そこで、室内にコンパクトな「コンセント埋込型Wi-Fiアクセスポイント」を設置し、快適な高速通信を実現する。もちろん、複数端末の同時利用も可能だ。
「快適ワークプレイス」のデスクは、一般的なオフィスと同じ、奥行き60cmを確保できる。デスクトップパソコンを置いてもゆとりがあり、無理のない姿勢で執務できるだろう。さらに、自宅に重要書類などを持ち込む場合に備えて、ドアには鍵を付けることもできるようになっている。
子育てとテレワークの両立に「つながりワークピット」
仕事には集中したいけれど、子どもの様子もわかるようにしたい、というご家庭には、大和ハウスのもう一つの提案「つながりワークピット」がおすすめだ。
「つながりワークピット」は、リビングやダイニングに面して室内窓を設けた、セミクローズドの空間。個室でありながら、家族の気配も伝わってくる。ドアを開け閉めすることによって、リビングとのつながり具合が調整できる。仕事以外にも、アイロン掛けなどの家事スペースや、趣味の作業場としても使える、多目的な空間だ。
「快適ワークプレイス」や「つながりワークピット」は、玄関やリビングなど、ほかの部屋との位置関係や動線にも留意して設計するので、新築時に採り入れるのがベストだ。まずは大和ハウスに相談して、あなたのライフスタイルに合ったプランを提案してもらってはいかがだろうか。