新型コロナウイルスの影響でリモートワークを強いられ、2020年3月期の決算発表を遅らせる日本企業が相次いだ。そうした中でもスムーズに決算業務を終えたのが、「Oracle Cloud」を提供しているオラクルだ。その背景には、これまで同社が20年にわたって推進してきた経理・財務のDX(デジタルトランスフォーメーション)があった。

コロナ禍にありながら決算業務の効率は向上

新型コロナウイルスの影響で経理・財務部門もリモート勤務となり、決算業務に支障が出た企業も多いようだ。今回はなんとか乗り切れたとしても、ニューノーマルといわれるウィズコロナ、アフターコロナの状況ではリモート決算が恒常的に求められるのは間違いない。そうした環境下でも、スムーズに決算業務をこなしているのがオラクルだ。日本オラクルFMSソリューション部の津留崎厚徳部長は次のように振り返る。

津留崎厚徳(つるさき・あつのり)
日本オラクル株式会社 クラウド・アプリケーション事業統括
ERP/HCMソリューション・エンジニアリング本部
FMSソリューション部 部長

「米国のオラクル社では2020年3月の月次決算を全面リモート勤務下で迎えることになりましたが、20%の期間短縮を実現し、1日でクローズできました。さらに20年5月期決算(連結)も引き続きリモート勤務でしたが、昨年よりも1日早い日程で完了しています。また、オラクルでは1日で決算業務を終える『ワンデイクローズ』を目指していますが、すでに金融分野のシステムを取り扱う子会社、OFSS(オラクル・フィナンシャル・サービス・ソフトウエア)は20年3月期決算で達成しました。子会社とはいっても、日本やインドなどにもオフィスを構えるグローバル企業です」

このようにコロナ禍にありながらも決算業務の効率が昨年より向上した同社だが、もちろん感染症の発生に備えていたわけではない。「最新技術を活用して業務処理をデジタル化し、より役立つ会計データを経営陣に提供していく経理・財務のDX(デジタルトランスフォーメーション)をこれまで20年にわたって進めてきた効果」だという。では、どのような取り組みを行ってきたのか。

「自社がリリースした新機能を自ら率先して活用し、『Oracle Cloud』の実効性を最大化してきました。経理・財務DXの目指すべき姿を具現化し、オラクル自身がいわば“ショーケース”になることを目指しています」

具体的には、最新テクノロジーを活用し、従来は手作業だった業務やシステムの範疇外だった業務をOracle Cloudに取り込んで自動化し、決算・経理業務にかかる時間を短縮、プランニングや分析などの業務を強化してきた。さらに、継続的な改善によって合理化やユーザビリティなどを追求している。オラクルでは、こうした取り組みによって得られたベストプラクティスや知見を顧客への提案や機能拡張などに生かしていく方針だ。

オラクルが推進している経理・財務DXや決算業務の効率化・自動化、DX/ウィズコロナ時代に求められる経理・財務の役割、「Oracle Fusion Cloud ERP/EPM」の魅力などについて、より詳しい内容を日本オラクルFMSソリューション部の津留崎厚徳部長のインタビュー記事としてホワイトペーパーに掲載し、期間限定で公開しています。自社のニューノーマルへの適応や決算業務の迅速化、経営基盤強化、DX戦略、ガバナンス強化などに新たな視点をもたらすきっかけとして、ぜひご活用ください。

-- ホワイトペーパーの配布は終了しました --