これまでは紙の書類を週1回メール便で回収……
まず宮田氏が導入企業に問いかけたのは、「HRテクノロジーを十分に活用できていますか?」という直球の質問だ。
これに対して、「YES。店舗と本部の間で3週間かかっていた書類のやり取りが、即日に」と回答したのは、北海道を中心にドラッグストアや調剤薬局を200店以上運営する株式会社サッポロドラッグストアーの中村朋広氏だ。「今まで紙の手続き書類を各店舗へ配布し、店長がまとめて、本部に週1回のメール便で送り返す業務があった。これに全体で3週間ほどかかっていたが、現在は電子配布をしたその日に書類が回収できることが増えている」と言う。
一方で「YESとは言い切れない」と答えたのは、ウェブ・ITを中心に多様なサービスを手がける合同会社DMM.comの篠崎孝太氏。「個別最適で各部署がシステムを次々に導入したため、システム同士の連携でまだ効率化の余地が残っている」と課題を語る。似たようなデータの更新作業を別のツールで行っていることもあり、データ連携や“全体最適”の視点がいかに重要かを指摘した。
アルバイトとのトラブル防止にも効果を発揮
続いて宮田氏は、「HRテクノロジーを導入してよかったですか?」「SmartHRを導入して、実際よかったですか?」と各社に質問。それについて、「アナログの作業が完全になくなった」と答えたのが、「相席屋」とスタンディングバー「パブリックスタンド」を運営する株式会社セクションエイトの加藤清宏氏。「弊社はアルバイトも多い中、今までは入店の書類を本部と店舗間でFAXや郵送でやりとりしていたが、そういった作業がなくなった。また、就業ルールを守らないアルバイトスタッフもいるが、SmartHRの雇用契約機能を使い誓約事項に同意してもらうことで、トラブルが起きた場合も会社として担保が取れている」と語る。
加えて、DMM.comの篠崎氏は、SmartHRの導入効果について別の観点から次のように述べる。「年末調整や社会保険手続きに割くリソースが減らせた。かなり効率化できている」。
さらにこの後、ディスカッションでは「HRテクノロジーの導入に経営陣は協力的か」「上長や決裁者の説得は大変だったか」、そして「働き方改革に、HRテクノロジーは貢献しているか」など、人事・労務の責任者や担当者、また経営陣にとっても興味深いテーマが、まさに“本音”で語られた。
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