応募受付から面接設定までの時間が5分の1以下に
「企業の競争力を強化するには、社員それぞれが自社の付加価値を高める戦略的・本質的な仕事に集中することが必須です。しかし人事、経理、情報システムといったバックオフィス部門は、どうしても日常的な作業に追われがちになる。そこで求められるのは、オペレーション業務の効率化にほかなりません。採用活動においても、さまざまなテクノロジーやツールを活用しながら、優秀な人材を迅速に獲得する仕組みづくりに力を注いできました」
RPAホールディングスの澁川氏はこう語る。RPA(ロボットによる業務自動化)のリーディングカンパニーとして成長著しい同社グループは、2018年1月に人事部を組織し、その3カ月後に求人や応募者の管理、応募者やエージェントとのコミュニケーションといったあらゆる採用業務の一元管理ができ、採用プロセスの可視化を支援する「HRMOS採用」を導入。自社開発のRPA技術も組み合わせ、グループ各社で共用することによって採用活動にかかる時間を大幅に削減した。例えば従来、応募者から連絡を受け、書類選考や日程調整を経て面接を設定するのに5~6時間がかかっていた。それをおよそ1時間に短縮したという。現在は、わずか数時間、数分の差で欲しい人材が他社に採用されてしまいかねない時代。採用のスピードが上がれば、当然優秀な人材を獲得するうえでも有利になる。
月100件ほどの応募を1人で対応
「面接担当や応募者の方との日程調整、また審査結果の共有などは、意外に手間のかかる作業です。当社グループでは、これまでそうした作業を採用担当者が中心となり一つひとつメールやチャットで行ってきました。それらすべての業務を『HRMOS採用』に集約できたことで、業務が効率化され、担当者の負担は大幅に減りました。グループ各社には平均で月に100件ほどの応募や紹介が寄せられますが、おかげで各社とも一人の担当者が事務対応をすべて行っています」
採用担当者の作業負担を減らせれば、採用活動の振り返りや戦略立案などの業務により注力しやすくなる。
蓄積した情報を活用して採用活動を改善
また澁川氏は、「『HRMOS採用』には採用活動に関わるあらゆる情報が蓄積されるので、それを分析することで、採用の課題が見えてきます。求める人材像も明確になり、人材紹介会社などとのコミュニケーションの質も高まりました」と加える。そうして採用活動の改善を重ねた結果、2018年度の中途の採用人数が前年度の約2倍に達したというわけだ。
ほかにも、「HRMOS採用」という一つのシステムに採用業務を一元管理することによるメリットは多数あり、それらが採用力の向上につながったという。「HRMOS採用」の活用で何が変わり、どのように採用力を向上させていったのか。さらに詳しいインタビューや各採用プロセスにおける具体的な活用方法は、無料のホワイトペーパーにまとめている。採用活動を効率化したい、自社の採用活動を見直したい。そう考えるすべての企業にとって、貴重なヒントになるはずだ。
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