瀬戸内国際芸術祭

目が覚めるような青くどこまでも続く穏やかな海とともに、歴史や文化を育んできた瀬戸内の街や島々。新幹線で東京から岡山までは最速3時間9分で到着する。サイクリングが人気のこのエリアには、サイクルスペースのある観光列車「ラ・マル・ド・ボァ」も走る。

草間彌生「赤かぼちゃ」2006年 直島・宮浦港緑地

今年は3年に1度の瀬戸内国際芸術祭の開催年。「海の復権」をテーマに瀬戸内海の12の島と高松港、宇野港周辺を舞台に、その地域の特徴にインスパイアされたアーティストの作品やイベントが展開されている。島への移動は、主にフェリー。あくせくせず、ゆったりと波に身を任せ、海風を感じ、地元の人々と交流しながら、アートの世界に浸って回りたい。今回の新作は、島に暮らす人にも来場者にも楽しめるお店を考えた「島の中の小さなお店」プロジェクト(女木島(めぎじま))や、古い漁船と家具を組み合わせた作品などで航海を計画するシャン・ヤン氏の「辿り着く向こう岸」(小豆島(しょうどしま))などだ。年々増える作品に、島めぐりもなおさら楽しい。

瀬戸内国際芸術祭2019「海の復権」
春(ふれあう春)4/26(金)~5/26(日)
夏(あつまる夏)7/19(金)~8/25(日)
秋(ひろがる秋)9/28(土)~11/4(月)
 

倉敷美観地区

瀬戸内の魅力は、個性あふれ、それぞれのストーリーを持った街めぐりにもある。今回訪れた岡山の倉敷は、江戸時代には幕府の直轄地「天領」であり、物資の集積地として栄えた街。

特に美観地区は、白壁にグレーの瓦屋根の蔵が並ぶ中心地に川が流れ、江戸時代にタイムスリップしたかのような美しい景観。おしゃれなショップや飲食店が上手に融合したエリアだ。日本最初の西洋美術館である「大原美術館」や、大原家の歴史を現代アート風に展示した「語らい座 大原本邸」で、景観と一体となったアートを楽しみ、土地に伝わってきた手ぬぐいやだるまの絵付けなどを体験し、特産のフルーツをふんだんに使ったパフェに舌鼓をうつ。一人でも友人や家族と一緒でも、それぞれの楽しみ方ができる柔らかな時間が流れている。

語らい座 大原本邸
江戸後期に建てられた大原家の住宅は、国指定重要文化財だ。その屋敷を2018年4月に大原家の生き方を感じられる「感情体験施設」としてオープン。格言に耳を傾け、静かな庭で抹茶をいただけば、新たな気持ちで仕事に向かう力がもらえそう。
岡山県倉敷市中央1-2-1 Tel.086-434-6277
大原美術館
大原家の7代目孫三郎が支援した画家・児島虎次郎の作品と、児島がヨーロッパから収集した絵画、現代若手芸術家の作品が並ぶ。エル・グレコ、ゴーギャン、モネの作品など豪華な展示内容。
岡山県倉敷市中央1-1-15 Tel.086-422-0005
パーラー果物小町
フルーツ王国岡山に来たら、旬のパフェを。大正ロマンの雰囲気あふれる「パーラー果物小町」の緑美しい竹林の庭でゆったり召し上がれ。白桃プレミアムパフェ(1500円)。※季節によってフルーツの変更あり。
岡山県倉敷市中央1-4-22 くらしき宵待ちGARDEN東棟1階 Tel.086-425-7733

せっかく瀬戸内海に来たのだから、本州と四国、そして島々を結ぶ瀬戸大橋を上からも下からも眺めてみよう。本州側、倉敷市の児島地域にある鷲羽山(わしゅうざん)に登ると、瀬戸大橋を上から見下ろすことができて圧巻だ。さらに、児島観光港から出ている観光船に乗ると、巨大な橋の下を、船でくぐりながらじっくりと見ることができる。島の人々の暮らしや、橋ができるまでの逸話を聞けば、一夜ではなし得なかった深い歴史に思いをはせるだろう。

自然と共存してきた文化、歴史をアートやあたたかな地元の人々との交流を通して感じられる瀬戸内に、ぜひ足を運んでみては。

だるま絵付け体験

ゲストハウス&カフェ有鄰庵
縁起物のだるまに、願いを込めつつ自分で模様を描いてみよう! 西日本で唯一の生産地である玉島のだるま。築100年の古民家を再生したカフェ&ゲストハウスを営む有鄰庵で絵付け体験できる(1800円)。各地からのゲストと楽しく過ごせるので一人旅のステイにも。
岡山県倉敷市本町2-15 Tel.086-426-1180

手ぬぐいカスタマイズ

Gocha
倉敷の人々の暮らしをイメージした手ぬぐいに、好みのハンコを押して自分だけのオリジナル手ぬぐいを作れる(1枚1944円~)。店内には、ユニークなデザインや絵画のような美しい手ぬぐい・風呂敷が並び、お土産にもおすすめ。
岡山県倉敷市本町1-30 クラシキクラフトワークビレッジ内 Tel.086-697-6515

おみやげに♪

風呂敷
「クラシキマチヤフロシキ」(3240円)はGochaで購入できる。包むだけでなく地図としても持ち歩ける。旅の思い出になりそう。
草間彌生 かぼちゃお菓子
直島限定の草間彌生のかぼちゃ形ケースに入ったお菓子。2色あり、小さいほう(648円)には金平糖、大きいほう(1296円)には和三盆クッキーが入っている。
 
マスキングテープ
実はマスキングテープは倉敷発祥。倉敷限定の桃太郎デザインは、432円。瀬戸内国際芸術祭2019限定の瀬戸内の島デザインは350円。

※掲載の価格は、すべて税込みです。