シリーズ連載でお届けしている「美女医」たちのキレイの習慣。どうすれば美しく年齢を重ねられるのか、美女医たちが専門的視点から教えます。
ひきだひろみ
●芍薬レディースクリニック恵比寿院長
女性の不調に親身に向き合う診療と相談のしやすさで、信頼が篤い。

女性ホルモンが女性らしさをつくることはよく知られています。ただし、妊娠や出産に深く関わるため、妊娠・出産の適齢期後半である35歳から分泌量は急激に減少。そのため、昔は35歳以上を「高齢出産」としていたんですね。でも今は、35歳を過ぎて出産する人も少なくありません。また、見た目も若々しくキレイで、年齢を聞いてびっくりさせられる人もいっぱい。ただ、こうした人でも体の中の女性ホルモンは確実に減少しています。これは時代を経ても決して変わらない事実なんですね。

最近の女性はストレスが多いのか、ホルモンバランスをくずしやすくなっている気がします。責任ある仕事を任される30代は、特にストレス過多な印象ですね。ストレスが溜まると、自律神経が乱れ、卵巣機能が落ちて生理不順になり、肌荒れやくすみ、シミなど肌の調子も悪くなります。放っておくと、早期閉経を引き起こす可能性も。しっかりチェックして、子宮や卵巣に病気がないならば、生活習慣や食事の見直しと併せて、女性ホルモンの様な働きをするエクオールという成分のサプリメント摂取をアドバイスしています。サプリメントは薬と違い、補完するもの。食事のように毎日摂取して調節します。まずは、症状を医師に相談することからはじめましょう。ホルモンバランスの乱れは、ストレスのほか生活習慣に起因することも多く、また、冷えや低体温が引き金になることも。体を冷やさないように注意し、血の巡りを整えることも意識してほしいですね。

私自身、45歳の更年期世代です。ホルモンメンテナンスとして、エビデンスのしっかりしている、エクオールのサプリメントを摂取していますよ。予防的モチベーションは、なかなか持ちづらいですが、女性ホルモンは必ず減少します。ビタミン剤の感覚で摂るといいですよ。仕事のストレスが多くても、美しさは保ちたいもの。睡眠を十分とるなどリラックスを心がけ、30代になったらサプリメント摂取も考えてみましょう。

ヨガやランニングでストレス解消。さらに「各国のお料理を習うのも、リフレッシュのひとつなんです」。写真は、メキシコ料理。トルティーヤも手づくり。

エクオール豆知識(2)

“エクオール”は、女性ホルモンに似た働きをするの?

エクオールは、女性ホルモンと似た働きをすることがわかっている。また、エクオールには抗酸化作用もあるため美肌効果も期待できる。更年期に限らず、月経周期によるホルモンの揺らぐ時期の不調にも、エクオールがサポート。

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女性ホルモンのピークは、20代後半。そこから一気に下降。急激に減少することでさまざまな不調が出現する。
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エストロゲン受容体にエクオールがはまることで、ホルモンバランスの乱れに起因する症状がゆるやかに。豆腐などの大豆製品を摂取しても、日本人女性の2人に1人はエクオールをつくれない。つくれる人もつくれない人も、30代になったらサプリメントで補完を。

エクオールについてさらに詳しくはコチラ

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美女医の美習慣

Vol.1 美容皮膚科医 小栁衣吏子先生

Vol.2 産婦人科医 疋田裕美先生

Vol.3 内科医 越田容子先生

Vol.4 精神科・心療内科医 上田容子先生

Vol.5 眼科医 小原杏那先生

Vol.6 歯科医・ランニングドクター(R) 林 幸枝先生

Text=戌亥真美 Photograph=田子芙蓉 Illustration=伊達智美