メットライフ生命の商品を扱う代理店が参加するメットライフ全国代理店会連合会は今年3月、設立25周年を迎える。連合会と同社は「共存共栄」「ニ本・一」のスローガンのもと、お客さまとともに歩む、心から信頼されるパートナーを目指している。お客さまや代理店をはじめとするすべてのステークホルダー(企業の経営活動に関わる利害関係者)に対し、長期にわたりより多くの付加価値を提供し続けるため、メットライフ生命は昨年様々な取り組みを行った。このたび、同社のサシン・N・シャー社長と連合会の西廣隆志会長が対談し、急速に変化する環境や、日本の保険市場における成長に向けた投資、さらにはお客さまへ提供する価値の最大化について語った。
代理店との信頼関係は重要な事業基盤
サシン・N・シャー
メットライフ生命保険株式会社
代表執行役 会長 社長
最高経営責任者
1967年生まれ、米国出身。米国スティーブンス・インスティテュート・オブ・テクノロジーを卒業。99年にメットライフ入社。アメリカン・ライフ・インシュアランス・カンパニーリージョナル専務執行役員、メットライフ アリコ代表執行役専務最高執行責任者などを経て、現職。

【シャー】私が生命保険の仕事に携わるようになって20年以上、来日して6年以上になりますが、常に「変化」は避けられないものだと痛感しています。経済・社会の多様な動きが相まってお客さまのニーズに急激な変化をもたらし、生命保険業界も迅速な対応を求められています。

多岐にわたる変化に対応すべく、当社は変革を推進しています。人生の大切な場面でお客さまに寄り添い、心から信頼される会社になれるよう努力を重ねています。最終的に目指しているのは、すべてのステークホルダーに対してより多くの価値を長期的に創造していくことです。

【西廣】確かに環境変化は非常に急速ですね。連合会の会員は変化する環境の中でお客さまに最適なソリューションを提供するため、日々、全力を尽くしています。その際、連合会とメットライフ生命との間で長きにわたり培ってきた信頼関係は、お客さまにも大きなメリットになっています。お客さまのことを第一に考え、メットライフ生命と「二本・一」の精神で協力しあうことで、会員の皆さまがお客さまのニーズに合ったサービスを提供し続けることができます。

【シャー】当社が全力を挙げて変革に取り組んでいる今、連合会との関係が一段と重要性を増しています。個人的にも連合会の皆さまに大きな信頼を寄せています。西廣会長とは何度も本音で語り合うことにより、強い信頼関係を築くことができたと感じています。私は会長との個人的な信頼関係はもちろん、組織同士の関係も非常に大切に考えています。当社としてはまず、「共栄共存」の精神で代理店の皆さまのビジネスの成功を前提に、将来への継続的成長力を確保できるようなサポートに力を入れています。これが代理店の皆さまに提供できる価値であり、今後もそれは変わりません。

新商品開発や付加価値の高いサービスの提供など当社が新たな取り組みを始める際は、連合会の皆さまを中心としたパートナーの皆さまの忌憚のないご意見やご要望を、早い段階から幅広く取り入れてきました。

昨年は、西廣会長をはじめ、連合会の常任理事の方々と何度となくお話しする機会を設けてきました。率直な話し合いによる緊密な協力関係の積み重ねが連合会への新規入会者の増加やお客さま中心主義の浸透にも繋がっていると思います。また、改正保険業法に対応した保険代理店の体制整備等に対しても積極的に協力しています。代理店の皆さまの報酬規定の改定を検討した際、改定内容が顧客保護の精神と合致し、生命保険会社が社会全体の中で重要な役割を果たすことにつながるものでなければならないと、連合会の皆さまにお伝えしました。これらの取り組みにより、連合会と当社がともに成長していくことができると確信しています。

画期的な商品や先駆的な新サービスも

信頼関係を維持発展がお客さまのメリットにも
西廣隆志
メットライフ全国代理店会連合会
会長
1961年、広島市生まれ。有限会社 NAC代表取締役。大学卒業と同時に損害保険会社入社。2年後独立し代理店開業と同時にアリコジャパン代理店登録。代理店開業31年目、1997年7月に有限会社NACを設立、現在に至る。

【西廣】このようにお互いが意見を言い合える場を常に設けている姿勢は、いかにメットライフが連合会との強固なパートナーシップを望み、さらには日本市場を重視しているかの表れだと思います。私はメットライフ生命ほど代理店との関係を大事にしている生命保険会社を知りません。また、その先にいるお客さまの声を聞き、理解し、お応えするための姿勢も強く感じています。

連合会主催により、代理店の後継者や従業員の育成を目的とした研修等、全国各地で各種のセミナーを行っています。このように連合会は、さまざまなソリューションの提供を通じて地域に根ざした代理店経営をサポートし、お客さまとの長期的な信頼関係を維持するお手伝いをしています。

【シャー】西廣会長のおっしゃる、お客さまとの長期的な信頼関係は当社にとっても非常に大切です。当社は現在、日本のビジネスを持続可能で長期的に成長させるための取り組みを続けています。

ここ数年、終身医療保険「Flexi(フレキシィ)シリーズ」や終身ガン治療保険「GuardX」、そして米ドル建終身保険「ドル Smart(ドルスマート)」のような画期的な商品を発売しています。これらの商品はお客さま個人のニーズに合った保障内容を柔軟にお選びいただける構成となっています。さらに、ITやヘルスケア分野の有力企業との提携を通じて先駆的な新サービスを導入し、お客さまがより健康的な生活を送るお手伝いをしています。

このほかに、当社の変革の一環として力を入れて投資したのが、タブレットを使って申し込み手続きをペーパレス化した「e-Mirai(イーミライ)」です。連合会会員の皆さまにも昨年9月から活用いただいています。

【西廣】私も「e-Mirai」を使って契約手続きをしてみました。はじめは不慣れなこともあり、正直、少し抵抗感がありましたが、使い続けていくうちにスムーズに操作できるようになりました。タブレットを活用することで、保険設計からご契約までの時間を大幅に短縮し、お客さまに快適にお手続きをしていただけます。

私たちを取り巻く外部環境が厳しくなる中で、「e-Mirai」は私たちが差別化を図るための画期的システムです。連合会としても販売促進インセンティブ委員会を通じて「e-Mirai」の勉強会を各地で開催し、今年度の早い時期には使用率100%を目指していきます。

【シャー】心強いお言葉をありがとうございます。このほか、「c-Force」と呼ばれる活動管理システムにより営業担当者の活動を効率化し、代理店の皆さまにさらに質の高い、個々のニーズに見合ったサービスを提供していけるようになります。ほんの一例となりますが、このように全社を挙げてデジタル化を推進しています。

さらに、当社は西武ドームのネーミングライツ(命名権)を取得し、同球場は2017年3月1日から「メットライフドーム」に改称されます。また、人々の健康で充実した生活を後押しするため、お子さまやご家族が楽しみながら運動できる現代版ラジオ体操とも言える「メットライフ・エクササイズ」を考案しました。

こうした取り組みは、昨年刷新した当社の新たなブランド戦略に沿ったもので、メットライフが日本市場に長期にわたって注力していくという決意を示しています。

【西廣】今日ご紹介いただいたメットライフ生命の様々な取り組みは連合会会員にとって非常に強いサポートとなります。昨今のような厳しい環境で成長を維持するためには、価格や商品性だけで勝負することはできません。多様化するお客さまのニーズを的確に捉え、信頼できるパートナーとして独自の付加価値を提供し続けていくことが必要です。メットライフ生命の取り組みはまさに、連合会会員のモチベーションアップにも繋がっています。

【シャー】また、メットライフは長期にわたり安定した財務基盤を築いています。米国本社は150年近い歴史があり、日本市場では40年以上にわたり事業を展開しており、財務面では大手格付け会社のスタンダード&プアーズから日本国債を超える「AA-」の評価を受けています。その実績だけをとっても、お客さまから信頼していただける会社だと自負しています。

日本はメットライフ・グループにとって米国以外で最大の市場であり、今後ますます重要性を増すことになります。連合会はメットライフにとって一層重要な存在になるということです。これからも末永く、良きパートナーとして、「共存共栄」を実現していきたいと願っています。

【西廣】メットライフ生命との強固なパートナーシップにあらためて感謝します。今後も信頼関係をさらに強め、大切なお客さまのためにともに進んでいきましょう。