「勤めている会社で何があっても、自分の人生は大丈夫。そんな状況をつくってほしい」──。(株)水戸大家さんの峯島忠昭社長のメッセージは明快だ。六本木交差点そばの本社には、「成功する不動産投資術」を学ぼうと相談に訪れる顧客が引きも切らない。会社を設立してから約5年。これまで6000件以上の投資相談に対応。書籍もすでに4冊上梓し、メルマガにはおよそ15万人が登録する。不動産投資の成功者であり、経営者としてもその実力を発揮する峯島社長に、不動産ビジネスに対する考えや思いなどを聞いた。
株式会社水戸大家さん
2010年設立。社名は不動産事業をスタートさせた地元・水戸(茨城県)に由来。14年に六本木交差点そばのビルへ本社移転。15年にはグループ会社として不動産管理業務を行う(株)MTKも設立。収益不動産の売買仲介・管理・賃貸仲介をトータルにサポートしている。

収益不動産への投資でリスクに対応する

峯島忠昭●みねしま・ただあき
1980年茨城県生まれ。2005年に不動産投資を開始し、わずか4年で家賃年収1700万円を実現。その後、(株)水戸大家さんを設立。サラリーマン大家さんとしての自らの経験をもとに、不動産投資家への無料アドバイスを各地で実施している。

弊社に相談に来られる方たちの基本にあるのは、やはり将来への不安。大手企業に勤めていても、いつリストラにあうか分からない。個々の社員がどんなに頑張っていても、事業環境の変化で会社が傾くことは大いにあり得えます。また意に沿わない人事や上司との軋轢などもあるでしょう。いまやコツコツ真面目に働いていればサラリーマン人生をまっとうできるという時代ではなくなってきているのです。

例えば、30代、40代で年収1000万円を超える方でも、「給与とは別に安定収入を確保しておきたい」と、家賃収入を生む不動産投資へと踏み出している。一方で「攻めの事業」として、賃貸住宅経営に取り組まれている方もいらっしゃいます。現在の低金利を生かして、数千万円、数億円の物件を複数購入されている方も少なくありません。

ご存じのように収益不動産へ投資するメリットは、賃料収入が定期的に入ってくる上、現物資産が手に入ること。しかも銀行融資をうまく活用すれば、場合によっては自己資金が少なくても収益物件のオーナーになることができます。当社のお客様の中には、外資系金融機関のトレーダーの方などもいらっしゃいます。まさに、リスクと収益の見極めに長けた金融取引のプロが、不動産投資の価値を評価し、実践しているのです。

確かな知識やノウハウをお客様に提供する

もともと私は、別の仕事を持ちながら不動産投資家として数棟の物件を運用していました。ロバート・キヨサキ氏の『金持ち父さん 貧乏父さん』を読んだことが、不動産投資を始める直接的なきっかけです。それまで将来設計といえば、コツコツと貯金することしか考えていなかった私に、“投資”という手段があることを気づかせてくれたのです。21歳の時でした。

その後は住宅メーカーの営業職に転職し、売る側の仕組みを学びました。また、定時退社できるメーカーへ移り、帰宅後の時間を使って投資関連の本などで猛烈に勉強しました。そして初めて不動産を買ったのが25歳。その後、工場勤務しながら、宅地建物取引主任者の免許を取得し、マンション、アパート、店舗ビルなどを買い増ししていきました。そして家賃収入だけで生活できる目途が立ったので、28歳の時に勤めていた会社を退職。サラリーマン生活と別れを告げることになったのです。

もちろん失敗もありました。飲食店ばかりが入居するビル購入の契約時に虚偽の情報を与えられたり、あるいはキャッシュフローを生まない割高物件を購入したり。いまの私だったら「その業者さんは、やめた方がいい」「相場より割高だ」とアドバイスできるのですが(笑)。不動産会社の中には、投資用の物件を扱っていても実はその分野の知識、ノウハウが不足している会社も少なくありません。だからこそ、収益不動産に特化した、私たち、水戸大家さんのような会社に存在価値があると考えています。

これからの人生の選択肢を増やしてほしい

水戸大家さんを起業したのは5年前。おかげさまで不動産投資家の皆様から支持をいただき、これまで不動産取扱高で約200億円、融資サポートも約400億円の実績を積んでいます。28歳で会社を辞め専業大家になったとき、将来的に会社を経営するとは考えていませんでした。しかし少しずつ不動産仲介などをしていく中で、お客様から感謝の言葉をいただき、気持ちが変わってきたのです。優良な物件を紹介して、収益を上げていただくと、やはりこちらもうれしい。またそうした方々がリピーターとして新たな物件を購入してくださる。そうした中で、六本木に本社を構えることになりました。

私は投資家としての経験の中から、どうしたら優良な物件を見つけられ、利益を残していけるかが経験則として分かります。当社がお勧めしているのは、マンションの一室などの区分所有ではなく、基本的に“一棟買い”です。その方が高い利回りを確保でき、豊富なキャッシュフローが銀行融資を受ける際にも有利に働くからです。日々のコンサルティングでは、さまざまな実践的かつ効率的な手法をお伝えし、収益を上げるためのベストな提案を行っています。

繰り返しになりますが、私の原動力はやはりお客様に喜んでいただくこと。お客様の中には会社勤めの信用力を生かして不動産投資をスタートし、確実に収益を上げている方がたくさんいます。また経済的自由度を得たことで、心に余裕ができ、逆に仕事に打ち込む人も多いですね。あと自ら起業した方もいらっしゃいます。

人生の選択肢を増やすという意味でも、収益不動産への投資はとても有効。今後も当社では、それを実現するためのサポートを全力で行っていきたいと考えています。