社会に出て実務経験は十分あるものの、このままでいいのかと将来を不安に思ったり、もっと自分のスキルを高めて、キャリアアップを狙いたい、そう考えたりしたことはないだろうか?そんなビジネスパーソンに対して、ひとつの選択肢となるのが社会人向け大学院だ。すでに身に付いている実務経験を体系的に理解し、次のキャリアにつながる知識を学べる場所として注目されているが、どう活用するのがベストなのか。カリキュラムの幅広さと少人数制の実践的な教育カリキュラムが特徴的なK.I.T.虎ノ門大学院を例に、入学前に知っておきたい心構えを見ておこう。

その1.
人脈は積極的に広げるべし

社会人向け大学院の魅力は、なんといってもそれまでのキャリアやライフスタイルでは出会えなかった人たちと出会えることだろう。まずはクラスメイトだ。例えばK.I.T.虎ノ門大学院に通う人々は、ビジネスリーダーや会社経営者、一度引退したセカンドキャリアの人など、職種、役職、年齢が幅広い。所属する業界も、製造業、IT関係、コンサルティング、メディアとバラエティーに富んでいる。プライベートな面から見ても、独身、既婚者の男女はもちろん、子育て真っ只中の女性とさまざまだ。

講師陣も充実している。コンサルティング会社や一流企業において、ビジネスの第一線で活躍する現役のプロフェッショナルが80名ほど揃っている。アカデミックな内容から実践的な内容まで、直接教えを受けられるのだ。講義は少人数制だから講師とは距離が近く、クラスメイトとは時にはライバル、時には同士となり、いい刺激を与え合えるだろう。

せっかく知り合えた講師やクラスメイトだから、講義以外でも積極的に交流したい。K.I.T.虎ノ門大学院は目の前に虎の門ヒルズがあり、そこで頻繁に親睦会やランチミーティングなどを開催、絆をより深めているという。オンでもオフでも交流していくことで、将来にわたって、「人脈」というかけがえのない財産が築かれるのだ。

その2.
家族や恋人を味方にすべし

大学院に通いたいと思っても、悩ましいのが仕事との両立だろう。大学院の授業は、想像以上にハードだ。例えばK.I.T.虎ノ門大学院の場合、ほぼ毎週、クラス全員が発表し、ディスカッションを繰り返すから、事前準備は欠かせない。さらに別のクラスの課題もこなすとなると、平日の夜や休日の時間は、ほぼ費やされるだろう。特に金曜日は講義、親睦会、土曜日の講義の準備……と続いて徹夜になってしまった、となりかねない。

これを乗り切るには、なによりもまず体が丈夫であることが不可欠だ。実際、入学後に痩せていく人もいるというから、入学前にしっかり体力づくりをしておこう。

そして残念ながら、在学中は家族サービスや彼女(彼氏)サービスは、涙をのんであきらめるしかない。むしろ、家族や恋人を味方にすることを考えよう。卒業生の中には、周囲の人々がサポートしてくれたおかげで仕事、勉強に加えて、子育ての3つを両立させた人もいる。もし入学を考えているなら、家族、恋人、友人、勤め先の人など、周りの人々への気配りをいまから大事にして、いざという時に協力してくれるようにしておくといい。

入学後はハードな日々を送ることとなるが、ここで培った知識やスキルを仕事場ですぐに実践・応用できるのが、仕事を続けながら通う社会人向け大学院の魅力。そうした日々の中で、ゆるぎない自信を与えてくれるはずだ。