右/髙木秀芳 三田高野山弘法寺龍生院副住職
左/山岸茂 三田霊廟管理部長

本堂や斎場等を併設
他宗派も葬儀・法要可

気になる永代使用料の内訳について三田霊廟管理部長・山岸茂氏に伺うと「永代供養、遺骨を収蔵する厨子、戒名授与、銘板・彫刻の料金が含まれます。遺骨は何名様でもお引き受けし、戒名もご希望により授与致します」とのこと。

5階建てのビルである三田霊廟。参拝室は1階と4階にある。3階の本堂には三田の地に移された当時の仏具や柱が使用されており、中央にご本尊が祀られている。2階は副本堂だ。「副本堂では他の宗旨・宗派の法事・法要が執り行えるほか斎場、納骨室、客殿も併設されており、宗教にとらわれず無宗派でも葬儀を執り行うことが可能です」(山岸氏)

1200年の法灯を継ぐ龍生院。本堂の内陣は、名だたる宮大工の手により、かつての姿そのままに再現されている。

檀家になる必要もなければ、お布施や寄付を強要されることもなく、別途かかる料金は年間護持会費1万5000円(※)のみ。都内の一等地にあって良心的な価格設定や設備の充実ぶりには驚かされるばかりだ。

三田霊廟は交通の利便性も高く、JR田町駅や都営地下鉄三田駅、赤羽橋駅から徒歩6~8分の距離にある。「買い物ついでに参拝に立ち寄られることで、人々と先祖や寺院との距離を少しでも縮められれば、三田霊廟をこの地に建てた意義があるというものです」と髙木氏。お墓で悩む都会の人々にとって三田霊廟は検討の価値ある選択肢の1つといえるだろう。

※護持会費が3年以上滞納となると原則として龍生院「合祀墓」にご遺骨は移され、龍生院にて永代供養される。

結界を連想させる黒い門構えと白壁のモダンな造りとなっている外観。夜には柔らかな光でライトアップされ、表情を変える。