すでに登場している
2020年仕様の住まい

住宅は、エネルギー消費量「ゼロ」が当たり前──。そんな時代が着実に近づいている。

政府が定めているのは、「2020年までに標準的な新築住宅でZEHを実現する」という方針だ(経済産業省・国土交通省・環境省「低炭素社会に向けた住まいと住まい方推進会議」中間取りまとめより)。ZEHとは、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」のこと。省エネ性能の向上や再生可能エネルギーの活用により、年間の一次エネルギー消費量が実質ゼロ(または概ねゼロ)になる住宅を指す。

この魅力あふれる「未来の家」を手に入れるには、2020年の到来を待つ必要はない。なぜならこの4月、パナホームのZEH仕様ブランド「BlueEnergy/ブルーエナジー(エコ・コルディス)」が登場したからだ。

平成25年度新エネ大賞の受賞など、高い評価を得るブルーエナジー(エコ・コルディス)。

創エネ、省エネ、活エネで
家庭に「プラス」の価値を

なぜ、BlueEnergyはゼロ・エネルギーを実現できるのか。その理由は、家全体で使うエネルギーを「少なく」、創るエネルギーを「多く」するための数々の工夫にある。

まず、第1のポイントは「屋根による創エネ」だ。太陽光発電パネルそのもので屋根を構成するという新発想により、例えば延べ床面積24坪台の家でも、10キロワット以上を搭載できる。しかも、パネルは発電効率に優れたパナソニック製の「HIT」を採用しているため、単位面積あたりの発電量も多い。

次にキーワードとなるのが、「壁による省エネ」である。外装パネルと内装パネルで構成された外壁は、内部の鉄骨部分にまでしっかりと断熱材が施されている。まさに家をまるごと断熱することによって、冷暖房機器の働きを高め、省エネを促進するというわけだ。

3つ目が、「エコナビ搭載換気システム」を駆使した「地熱による活エネ」。自然換気と機械換気の切り替えを自動でコントロールし、外気より夏は涼しく、冬は暖かいベース空間(床下)の空気を供給。快適性を追求したライフスタイルをもたらしてくれる。

これら創エネ、省エネ、活エネの成果は、スマートHEMSを通して「目で見て」チェックすることができる。家全体のエネルギー使用状況は、今どのようになっているのか。消費するエネルギーに対して、新たに生まれるエネルギーがどれほど上回っているのか。先進技術を駆使した省エネ効果もさることながら、家族の節電意識を自然に高めてくれることも、ZEHの貴重な恩恵と言えよう。

パナホームの独自試算によると、BlueEnergy仕様の「エコ・コルディス」(写真)の場合、エネルギー自給率300%も十分達成可能だ。未来を先取りし、なおかつ超える性能を備えた住宅。「エコで快適なくらし」は、BlueEnergyが象徴するように、新たなフェーズに突入した。