グローバルステージの最大のミッションは「“人財”育成」。実践の場として、「新規事業開発支援」「営業代行」などのビジネスがある。仕事に取り組む社員たちの姿勢は、いつも前向きだ。なぜなら、そこには「夢」があり、「独立支援の仕組み」があるから──。

グループのリソースを
独立後も共有できる

「あなたにとって、『独立』とは何ですか?」との問いに、ある社員は「夢実現へのファーストステップ。起業はそのための手段です」と答えた。グローバルステージは、営業代行をはじめとするさまざまなビジネスを企業から受注し、事業展開している。ときに社員はダイレクトセールスの現場で、断られ続けることもある。しかし彼・彼女らには、その“厳しさ”を糧ととらえる気構えがある。根底には「夢を叶えるための力をつける」という強い意思があり、夢への道をアシストする「独立支援制度」がうまく機能しているからだ。

「当社は社員に“きっかけとチャンス”を提供する会社。夢や目標に挑戦するための成長の場です。その夢を叶えるための仕組みとして、『独立支援制度』がある。とはいえ起業し経営者になることが、目標ではない社員もいます。独立することはあくまでプロセス。起業後が本当の勝負になりますね」と言うのは、グローバルステージの薄井隆博社長だ。

現在、同社が設けている独立支援制度は3つ。(1)「キプロ制度」(2)「エージェント制度」(3)「3Y(スリーワイ)制度」(下記参照)だ。どの制度を利用するかは、社員が希望により選択できる。ちなみに「キプロ」とは“きっかけをプロデュース”の略。「3Y」は文字どおり3年(three years)のこと。同社に「3年間勤務すれば独立の権利」が得られる制度だ。「支援制度を使う最大のメリットは、独立後もグループのリソース(経営資源)を共有できるという点にある」と薄井社長は説明する。

「創業したての会社には、当然実績がありません。信用もなければ、資金や人材も限られる。しかしグループ会社なら、クライアントもグループとして与信できる。10年以上の実績、100名を超える社員、しかも拠点は全国10カ所以上。仕事を紹介し合ったり、また人材面での連携も可能です」

独立前は同社で同僚や先輩、後輩だった間柄。起業した後も、気心の知れた「仲間」として、自然に互いのリソースを「シェア」することができるのだ。

グローバルステージの
3つの「独立支援制度」と「夢ファンド」

(1)キプロ制度

勤続1年以上のメンバーが対象。事業計画書の提出、役員面談、フィジビリティ(検証作業)などを経て、事業が成り立つと判断された場合に、独立することが可能な制度。売上高1億円以上の目処が立ち、かつ規定上の利益を3カ月連続で達成できたら分社化。


(2)エージェント制度

グローバルステージのグループ内で組織を構築していき、一定の基準を満たした場合に、その組織ごと独立することが可能な制度。キプロ制度のようなプロセスを必要とせず、営業力のみで独立したり、グループ会社のオーナーになることが可能。


(3)3Y(スリーワイ)制度

グローバルステージに3年間在籍することで、独立する権利を得られる制度。その間、多様な業務のなかで、営業力はもとより目標設定力、プランニング、数値管理など、起業家としての思考・行動様式を身に付ける。

 

夢ファンド

「独立支援制度」とは別に設けられた、夢実現のための仕組み。GSグループの社長であれば、使用可能な準備資金。事業向けだけでなく、場合によって個人の夢を叶えるための資金としても活用できる。現在、数千万円の資金が用意されている。