デジタル機器だけでなく、アナログな文房具にも効率化を促す製品はいくつもある。「ブックストッパー」は本を開いたままにする重りだ。構造は単純だが、本の内容をパソコンにメモ書きするときには大きな威力を発揮する。また「テープのり」を使えば、手元のメモ用紙は付箋紙に早変わりする。

【ブックストッパー】ページを押さえるクリップの先におもりが付いており、手で押さえずに本を開いておける。単純な構造だが、書籍の判型や厚さにかかわらずページを押さえられ、キーボードを併用する際に便利。厚手の書籍の場合は、2つのクリップで左右両ページを固定するといい。
ブックストッパー(実勢価格:約850円)
【テープのり】接着したい部分に貼ったテープをはがすと、点線状にのりが塗布される。はみ出さず、塗布した場所がシワにならない。再剥離可能な特殊のりを用いるものや、裏面全体にドットのりを塗布したシート状の製品、メモパッド型の製品などバリエーション豊富。
ドットライナー(実勢価格:約500円)

最新家電を導入して、家事の負担を減らすことも、無駄な時間を減らすことにつながる。家族全体で空き時間を増やすことができれば、プラスの影響は大きい。

導入の効果が大きいにもかかわらず、普及率の低い家電としては、「食器洗い機」がある。2009年の総務省の調査によれば、2人以上の世帯において食器洗い機の普及率は26.9%にすぎない。しかし効果は大きい。家庭用品メーカーライオンのモニター調査によると、25~39歳の既婚女性109人が1日に食器洗いに費やす時間は平均25.2分だ。さらに水道代の節約にもなる。パナソニックによれば、家族分の食器を洗う場合、手洗いでは約95リットルの水を使うが、食器洗い機では約11リットルで済むという。同社は夫婦2人向けの小型機も投入している。

【超小型食器洗い機】食器洗いにかかる時間を省くだけではない。正しく使えば手洗いより清潔で、水道使用量も大幅に節約できる。これまでは洗う食器の多い4人家族以上の家庭がターゲットだったが、今冬は2人暮らしの夫婦や独身者にも向く「水切りかごサイズ」の小型機が登場している。
パナソニック NP-TCR1(実勢価格:約6万3000円)