2013年3月12日(火)

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ただ「走る」だけでぐんと頭がよくなるという、スーパー運動法が最新脳科学でわかってきた。そのメカニズム&メソッドを公開!

最も効果的な運動法とは

では、脳を鍛えるためには実際、どんなことに注意して走ればいいのか。

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久保田流「脳育RUN」五カ条

「久保田流『脳育RUN』五カ条」としてポイントを表にまとめたので、走り始めるときの参考にしてみてほしい。

ポイントは、適度な強度と頻度で身体を動かすことだ。脳を鍛え、老化を防止するためのランニングと、マラソンでタイムを縮めるためのトレーニングとは違う。走ることがストレスにならないよう、無理のないレベルから入って、徐々に時間や頻度を増やしていくのがいい。可能なら一緒に走るパートナーを見つけて、楽しく前向きな気持ちで続けると脳への効果も高まる。

走るときに前頭前野をなるべく使うように工夫することも大切だ。

「ランナーというのは黙々と走っているように見えて、クルマや自転車に注意し、路面の凸凹に気をつけ、コースを確認し、景色や人々を眺めて感情を抱くなど、じつはさまざまな刺激を受けています。普通に走るだけでも、前頭前野をはじめ脳はフル回転しているのです。加えて、草木の香りをかいだり、周囲の物音に耳を澄ませるなど、身の回りの刺激に五感を研ぎ澄ませるとさらに効果的でしょう」

やはりランニングマシーンより、屋外を走るほうが脳にはよさそうだ。

また、「記憶し、思い出し、比較する」という作業をランニングに組み入れるのもワーキングメモリーを鍛えるのに役立つという。

「たとえば、どこまで、どれぐらいのタイムで、何をしながら走るか、事前にしっかり決めること。さらに走ったコースを地図に描いたり、曜日ごとにコースを変えてタイムや距離を記録に付けるといった作業もおすすめしたいですね」

一定のペースで長時間走ることに慣れてきたら、応用編として、ゆっくりしたペースのジョギングと、一気にスピードを出す短距離のダッシュとを織り交ぜる、いわゆるインターバルトレーニングにもチャレンジしたい。

「ジョギングは、心臓血管系から酸素を身体に採り入れつつ長時間続ける有酸素運動です。一方、短距離走は筋肉の中にある酸素を一気に使いきる無酸素運動です。両者を織り交ぜることで、最大酸素消費量を上げ、より持久力を高めることができます。こうした変化を加えることで、ワーキングメモリーや前頭極も鍛えられます」

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