2013年2月4日(月)

年収は、なぜ「使う財布の値段」の200倍になるか?

PRESIDENT 2011年7月4日号

著者
亀田 潤一郎 かめだ・じゅんいちろう
資金繰り改善コンサルタント兼税理士、ブリンク・リンク・パートナーズ代表取締役

亀田 潤一郎1967年、神奈川県生まれ。大学卒業後、税理士事務所、経営コンサルティング会社を経て2003年5月に税理士開業。数字に苦手意識を抱く中小企業経営者向けに独自の通帳活用法を開発、「資金繰り改善コンサルタント」として活躍中。著書に『通帳は4つに分けなさい』『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』がある。

資金繰り改善コンサルタント兼税理士、ブリンク・リンク・パートナーズ代表取締役 亀田潤一郎 構成=山田清機 撮影=牧田健太郎
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お金持ちの財布には共通点が多い。色形はもちろん、何より驚かされるのは、そのスマートな美しさだ。なぜ、彼らは“たかが財布”をさほどに大切にするのか。その秘密を覗いてきた。

「サイフ診断」でわかる金持ち父さんの秘密

亀田潤一郎先生

お財布を意識し始めたのは、いまを遡ること9年前、私がまだ税理士事務所で見習いをしている頃だった。

当時、私には敬愛する、ある中小企業の社長がいた。年収約5000万円。もちろんお金持ちだったが、経営は手堅く、収入の大半を貯蓄に回しておられた。

ある日、社長の目の前で自分のお財布を出して、お金を払う場面があった。すると社長の顔色が、突然曇った。

「君は税理士を目指しているんだよね。僕は君みたいな人に、大切なお金の管理を任せたいとは思わないな」

社長が苦々しい顔つきで見詰めていたのは、私のお財布だった。

「君は、お金に対してきれいなイメージを持っていませんね。だから、そんなボロボロのお財布にお金を入れて、平気なんです。そんな意識の人は、税理士には向いていないんじゃないかな」

当時、私が使っていたのは、よく高校生が持っている2つ折りのマジックテープ式のお財布だった。値段は500円。常にお尻のポケットに入れていたので、ヒップラインに即して湾曲していた。

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