破綻夫婦でも注意が必要!

タイガー・ウッズの浮気報道の中でとんでもない金額の慰謝料を巡る内容がメディアを賑わせました。ここでは主に慰謝料を請求される側に立って、浮気問題を考えてみます。

浮気を現在している方は、請求されるかもしれない慰謝料の金額に、内心は戦々恐々としているかもしれません。収入や浮気の期間によって慰謝料が大きくバラつくようなイメージを持っている方がいますが、実際は違います。

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あなたはどっちを選びますか?

ほとんどのケースで、慰謝料は300万円前後です。浮気をした側の収入や貯蓄が少ない場合は、相手方も実際上妥協せざるをえなくなり、100万~300万円以内で決着することが多くなります。そのため、相談者が慰謝料を請求する側の場合には「金額についてはあまり期待しないほうがいいでしょう」と私はまずは回答しています。逆に請求される側なら「金額よりも別のことを心配しておいてください」と伝えています。というのも、相手方およびその親族が職場その他に連絡するなどの事態が発生すると、その後の人生に重大な影響を与えてしまうのです。

次に、どこからが浮気なのかについてお話しします。いくつか間違えそうなポイントがありますので、整理して説明します。不貞行為の定義からいくと、性交渉は完全にアウトです。逆にいうと、性交渉以外のキスなどのレベルなら、裁判ではほぼ相手にされません。したがって、浮気の証明には性交渉をした証拠が必要です。例えば本人の自白や、一緒にラブホテルに入る瞬間の写真などです。一般のホテルのロビーに入ったレベルでは「ただの打ち合わせ」と強弁される可能性が高くなります。