性差を意識して心臓疾患を防ぐ

天野篤『60代、70代なら知っておく 血管と心臓を守る日常』(講談社ビーシー/講談社)
天野篤『60代、70代なら知っておく 血管と心臓を守る日常』(講談社ビーシー/講談社)

冒頭でお話しした研究論文では、「男性と女性で同様の心血管疾患予防戦略をとることが重要」としています。もちろんそれは大前提としたうえで、男性と女性ではかかりやすい心臓疾患が異なるケースがあり、より注意すべき生活習慣もあると意識しておきましょう。

心臓と血管の治療は日々進歩しています。2年後、3年後には、さらに進歩した治療法が出てくるのも事実です。

ですが、心臓の不調があるのであれば、将来の進歩した治療法を待つのではなく、今現在行われているベストな治療をまず受けるのが肝要です。そのうえで、5年後、10年後に起こり得る体の変化に備えておきましょう。

万一のときは、新しい治療法が必ず役に立ってきます。心臓と血管の治療では、そうした「今日の備え」がいずれ生きてくるのです。

心臓のある人体のイラスト
写真=iStock.com/Rasi Bhadramani
※写真はイメージです
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