2012年11月14日(水)

全比較!年収「1500万vs400万」の日常習慣【1】

PRESIDENT 2011年2月14日号

著者
山崎 将志 やまざき・まさし
ビジネスコンサルタント

山崎 将志1971年愛知県生まれ。94年東京大学経済学部経営学科卒業後、アクセンチュア入社。2003年独立後、知識工房、アジルパートナーズ、カジタクなど数社の事業を立ち上げる。『残念な人の口ぐせ』など著書発行部数は累計100万部を超える。

アジルパートナーズ パートナー 山崎将志=分析・文 飯田安国=撮影
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相手の時間の使い方、意味のあるムダ、高年収者に共通する3つの特徴――。アンケートで明らかになった「残念な人」を脱するヒントとは?
調査概要2010年12月9~11日、マクロミルを通じて、ビジネスマン(派遣、契約スタッフを除く)を対象にインターネットアンケートを実施。有効回答数は618人。うち、年収400万以上500万未満が309人、年収1500万以上が309人。

年収の高い人は常に仕事のことを考える

年収の高い人と低い人とで、時間の使い方はどのように違うのだろうか。その答えを探るにあたっては2つの視点があるといえるだろう。

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人生のプライオリティは仕事にあり、が3割以上

ひとつは、基本的な考え方や習慣が、結果として年収の差につながるとの視点だ。ホワイトカラーの仕事は可視化しづらく、時間を直接測定するのは難しい。アンケートはその有効な調査手段のひとつであるが、往々にして「本来の姿」ではなく、「あるべき姿」「ありたい姿」を反映しがちでもある。しかし、それを割り引いてみても、今回実施したアンケートで、考え方や習慣にこれだけ大きな差が出たことは驚きである。後に詳しく見るように、高い年収者をつくる考え方や習慣はあるといえそうだ。

もうひとつは、その仕事自体が時間の使い方を規定するという視点だ。賃金の低い仕事はインプットからアウトプットに至るプロセスや、仕事の枠組みが明確化しやすく、定められた時間がくれば、仕事の最終的な成果と関係なく終えることができる。本人の努力も、その仕事の仕組みの枠の中での生産性向上にしか影響を与えない。

一方で賃金の高い仕事は、仕事の仕組みそのものをつくり出す、チームをマネジメントする、あるいは新たな取引を成立させる、新技術や商品を生み出すなど、時間当たりの生産性が測定しにくい類の仕事だ。そうした仕事において、賃金は時間ではなく成果と交換されている。より優れた成果は、際限なく追求できるがゆえに終わりが決められない。結果的に、多くの時間を仕事に投入することになるのである。

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休日にも仕事をする人は、年収1500万以上が2倍以上

アンケートの結果を見ると、「人生のプライオリティは、まず仕事だと思う」と回答した人が、年収1500万円以上では、ややあてはまるも含めて31.7%に上るのに対して、年収400万円台では18.1%と、13.6ポイントも少ない。さらに、「休日であっても、仕事をしていることが多い」と回答した人が1500万円以上では34.9%を占め、400万円台より20%多く、「オフや仕事以外の時間でも、仕事のことや新しいアイデアを考えていることが多い」人になると1500万円以上では56%を占め、400万円台よりも34ポイント以上も高くなっている。

反対に「オフや仕事以外の時間は、趣味やリフレッシュのために使うと決め、仕事を持ち込まないようにしている」人は400万円台で約6割を占め、1500万円以上より15ポイント近く多くなっている。400万円台のほうがプライベートと仕事を明確に分けていることがわかる。これらのことからも、仕事への投下時間の絶対量は、高年収者のほうが大きいであろうことが推測できる。

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