親の習慣が子どもの成長を大きく左右する

よほど子どもを上手く導ける親ならまだしも、ほとんどの親にとって勉強の指導は、プロに任せたほうが効果的だ。

だから親はもっと、親だからできること、例えば人としての基本や躾を意識したほうがいい。

実際、勉強でもスポーツでも、成績が伸びない子に共通するのは、子どもの能力ではなく、親の習慣だったりする。

例えば、時間にルーズだったり、独りよがりだったり、子どもに話すスキを与えず、親ばかりが話してしまったり……。

このような親の習慣は、子ども自身の感性や能力の育成を阻んでしまうし、子どもの成長を一緒になって助けてくれるはずの、学校や塾の先生たちにとっても、マイナスに働く。

子どもに内仕事を教えるのが親の役割

親が親であるために、私がお勧めしているのが、「内仕事の分担」だ。

仕事には2種類あって、外貨を稼ぐ外仕事と、生活を営んでいくために欠かせない内仕事がある。

掃除、洗濯、食事の準備などが内仕事だ。

窓を掃除する女の子
写真=iStock.com/visualspace
※写真はイメージです

昔は子どもであっても、内仕事を分担するのが当たり前だった。

私も子どもの頃は、朝起きて寺の掃除をして、朝ごはんの準備をしなかったら、試験や部活の試合にも行かせてもらえなかった。

それが今は、普段から子どもに内仕事をさせず、さらに受験ともなると、まるで王子様、王女様に仕えるしもべのように、親が子ども部屋に食事を運んだり、生活の世話をする。

それは全く受験勉強の助けにならないどころか、子どもの生きる力そのものを奪ってしまう。

勉強の成績はそこそこいいが、自信がなく、生活能力が低く、応用力のない人間を作ってしまう。

受験とは何か。

そもそも親の果たす役割とは何か。

その根本的な問いを親自身が忘れなければ、子どもはもっと親の呪縛から解放され、伸び伸びと、自分自身の意志と努力によって、自らの将来を切り開いてゆくことだろう。

親は、親自身の楽しみやチャレンジに取り組めばいい。子どもはその背中を見て、やる気や勇気をもらうのだから。

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