世界経済の成長の果実を自分のものに

私は、これからも先進的な企業が生まれて世界経済は成長していくに違いないと思っています。

AI、ブロックチェーン、IoT(Internet of Things/モノのインターネット)、メタバース、EV(電気自動車)、量子コンピューターなど、いままさに進化の真っ最中で、これから社会を大きく変えていくことがすでに見えている技術は枚挙まいきょにいとまがありませんし、その先にも期待の新技術が続々と生まれるだろうと想像します。

そして、そのような進化の中から、世界経済を牽引する次の企業が現れるでしょう。

もちろん、一時的な景気後退などで株価が下落する局面もあるはずですが、長期的に見れば、株価は今後も右肩上がりで伸びていくのではないかと思います。

世界の株式に分散して投資することは、このような世界経済の成長の果実を、自分のものにすることを意味します。

みなさんも、長期的な世界経済の成長を信じられるなら、その果実を得ようと手を伸ばしてみたほうがよいのではないでしょうか。

積み立て後に株価が下がっていたらどうすればいいか

ちなみに、私が「10年以上の長期運用を」と話すと、「運用して10年目にちょうど景気後退になって株価が大きく下がっていたら、どうすればいいのか」と質問を受けることがあります。

もちろん「10年以上の長期運用」は、「10年経ったら運用を止めて売却する」ということではなく、11年、12年、13年、さらに20年、30年と運用してもよいわけです。

ですから、10年経ったところで、もし株価が低迷していたら、そのまま積み立てを続けることをおすすめします。

過去の景気後退の際も、株価は数年以内には戻っています。

せっかくなので、安く買える間に「量(口数)」を増やそうと考えて積み立てを続けていけば、少し株価が戻ったところで利益が出る可能性がぐっと高まります。

もちろん、運用10年目のタイミングで、まとまったお金が必要になることが確定しているのであれば、そのタイミングに向けて「すぐに使える現預金」を準備しておくことは必要です。

相場が急落したときに備えて、当座、必要なお金は、長期運用する分とは分けて管理しておくことがとても重要です。