毎月、新たに発売されるビジネス書は約500冊。いったいどの本を読めばいいのか。読書家が集まる本の要約サービス「flier(フライヤー)」で、12月にアクセス数の多かったベスト20冊を、同サービスの編集部が紹介する――。

要約サービス「12月のビジネス書」ベスト20

第1位:『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』(安達裕哉著、日本実業出版社)
第2位:『心療内科医が教える本当の休み方』(鈴木裕介著、アスコム)
第3位:『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』(中野信子著、サンマーク出版)
第4位:『お金の不安がなくなる小さな習慣』(有川真由美著、毎日新聞出版)
第5位:『コミュニケーションの問題地図』(沢渡あまね著、技術評論社)
第6位:『「キーエンス思考」×ChatGPT時代の付加価値仕事術』(田尻望著、日経BP)
第7位:『瞬考』(山川隆義著、かんき出版)
第8位:『人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」』(リュ・ハンビン著、小笠原藤子訳、文響社)
第9位:『できるリーダーは「教えない」』(伊庭正康著、大和書房)
第10位:『食欲人』(デイヴィッド・ローベンハイマー/スティーヴン・J・シンプソン著、櫻井祐子訳、サンマーク出版)
第11位:『すごく使える心理学テクニック』(内藤誼人著、日本実業出版社)
第12位:『思考の質を高める 構造を読み解く力』(河村有希絵著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第13位:『頭のいい人は「答え方」で得をする』(樋口裕一著、大和書房)
第14位:『ChatGPT快速仕事術』(古川渉一監修、田口和裕/森嶋良子/いしたにまさき著、インプレス)
第15位:『聞いてはいけない』(山本直人著、新潮社)
第16位:『他人を攻撃せずにはいられない人』(片田珠美著、PHP研究所)
第17位:『「ダメ子育て」を科学が変える!全米トップ校が親に教える57のこと』(星友啓著、SBクリエイティブ)
第18位:『できるリーダーになれる人は、どっち?』(林健太郎著、三笠書房)
第19位:『図解 「いいキャリア」の育て方』(青田努著、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
第20位:『ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考』(松波龍源著、野村高文編集、イースト・プレス)

※本の要約サービス「flier」の有料会員を対象にした、2023年12月の閲覧数ランキング

会議で「最初に案を出す人」になるといい

今月の第1位は、『頭のいい人が話す前に考えていること』が2023年のビジネス書年間ベストセラー1位(日販調べ)に輝いた、安達裕哉氏の『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』でした。

安達裕哉『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』(日本実業出版社)
安達裕哉『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』(日本実業出版社)

安達氏はデロイト トーマツ コンサルティング(現アビームコンサルティング)に新卒入社し、大阪支社長と東京支社長を歴任した人物で、これまで3000社以上の経営者と対峙たいじしてきました。本書ではそんな安達氏が出会ってきた「仕事ができる人」の行動習慣を紹介しています。

新人ビジネスパーソンからベテランまで、誰でもすぐ実践できそうなのは、会議で「最初に案を出す人」になること。最初に案を出すには勇気がいりますが、あなたが先陣を切れば、他の人も意見を言いやすくなり、会議が活性化することでしょう。「最初に案を出す人」というポジションが定着すれば、周囲から一目置かれるようになるはずです。

実は本書は、2015年に出版された名著『「仕事ができるやつ」になる最短の道』を改題し、再編集したもの。変化の激しい時代に8年という時を経ているにもかかわらず、まったく色あせることのない、不変の教えが詰まっています。

安達氏は「この本は8年前に私が独立し、狭いオフィスで私と友人の二人でなんとか会社を切り盛りしていたころ、初めて出した本で、大変思い出深い本」と語っています。本書で紹介される行動習慣を取り入れて、時代が変わっても活躍できる人になるための一歩を踏み出しませんか?