2023年に日本国内で放送・配信されたドラマで、評価するべき俳優はだれか。ドラマ偏愛コラムニストの吉田潮さんが作成した「2023年俳優ランキング」を紹介する。第2回は女性部門ベスト10――。(第2回/全3回)
1位、2位、3位のメダル
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前半は面白かった「どうする家康」

超主観&偏向的「ベスト俳優ランキング2023」、女性部門をお届け。

男性部門同様に採点したが、同点が7人もいて順位づけがより難しかった。しかもNHKの「大奥」はSeason1・2と放送され、徳川家の女たちが入れ替わり立ち代わり、主要人物が数話で交代する斬新なスタイル。女優陣の気迫が凝縮されたヤマ場の連続に、つい「大奥贔屓」が発生したので、別枠でまとめることにした。よしなに。

10位 伊東蒼 42点

一晩走り抜けた快挙とその後の悲劇に感涙

前半は面白かったNHK大河ドラマ「どうする家康」。やっぱり忘れられなかったのが、お市の方の女中・阿月を演じた蒼だ。

不遇で孤独な女子・阿月が一晩走り抜けて絶命したのは、なにもお市の方への忠誠心だけではなく、女子でも重要任務をはたせるというプライドだ。綺麗な着物も自ら裂いて、血だらけの足に巻き付けて走った蒼。今しかできない大役を見事に果たした。

もっと観たいと思っていたところに「やさしい猫」(NHK)。スリランカ人と恋に落ちた母(優香)、しかし彼は婚姻届提出直前で入国管理局に収容される。彼の在留特別許可を勝ち取るために、母と娘(蒼)で尽力する物語。蒼の比類なき素朴さが120%いかされたので、満足。