教室がゲロで汚れても、業者が来るまで放置

ところが日本の先生方は子どもたちをまるで家族や親戚のように扱ってくれて、心底温かい対応をしてくださったというのです。暑さで具合が悪くなってゲロをはいてしまったときは、先生が自ら掃除をしてくれたそうです。これはイギリスではありえないことです。掃除はすべて外注の業者がやるからです。

とはいえ業者の人がいつもいるわけではないので、そういう教室は閉鎖され、ひどい場合は3日間も放置されるようです。一方、日本の学校では先生が5分も経たずに片づけてしまい、子どもたちはとても親切に手伝ってくれたというのです。

そしてまた彼は日本の学友らの気遣いに驚いたそうです。

同級生の皆さんはたいへん親切で、新参者で単なる訪問者にすぎない自分に気を配り、挨拶を欠かさず、みんな仲良く遊び、ゴミは処分場まで持っていって捨て、給食当番や掃除も規律正しくされていたとのことでした。

「新参者」とも友だちになってくれる優しさ

小学1年生でもこんな大人のような振る舞いができることに、みにろま君は大変な衝撃を受けたそうです。さらに登下校時にも同級生が気を遣い、「いっしょに帰ろうよ」と声をかけてくれ、下駄箱の場所やさまざまな物の使い方を教えてくれます。

ランドセルを背負う子どもたちのイメージ
写真=iStock.com/mapo
※写真はイメージです

こうして一生懸命、日本語と英語混じりでコミュニケーションをとってくれたというのです。また初日から友だちができたことにも感動していました。

イギリスの学校では新参者は警戒され、友だちは何カ月もできず、持ち物が古いとか髪型のことなどを揶揄するのが当たり前で、とても意地悪な子どもがいるのです。

しかもクラス内では人種や親の職業で派閥ができてしまっており、○○ちゃんを誕生会に招いた招かないでいじめが横行しています。暴力的ないじめもあります。

でも日本で通った小学校はごくふつうの学校なのに、そんな厳しい現実とは無縁だったのです。みにろま君がお客さんだったからというわけでもなく、そのクラスの子たちは普段から仲が良く、みんなで親切にし合っていて全体が友だちのような雰囲気らしいのです。