あなたのまわりにもきっといる「ムカつくアホ」な人。なぜアホはあなたに絡んでくるのか、スマートに対処する方法はあるのか。ベストセラー『頭に来てもアホとは戦うな!賢者の反撃編』の著者が語る、アホに惑わされない生存戦略を紹介。「プレジデント」(2023年7月14日号)の特集「頭がいい話し方、バカの話し方」より、記事の一部をお届けします――。
権威の乱用
写真=iStock.com/kuppa_rock
※写真はイメージです

アホは暇人、相手にするな

会議でなぜか特定の人の発言だけにいちゃもんをつけたり、同僚のはずなのに明らかに敵意を見せて協力的な態度を取らなかったり、明らかに全会一致の意見のはずが、提案者が気に食わないといってその意見を潰そうとしたり……。このようなタイプの人間に心当たりがあるという人はきっと多いはずです。

このように、正当な理由もなく人の足を引っ張ってくる人物を私は「アホ」と定義しています。

あなたのまわりにもアホがいると思います。「足を引っ張ってくる」とみなすくらいですから、その人をあまり良く思ってはいないでしょう。にもかかわらずアホが気になってしまうのは、仕事を邪魔されたり人間関係をかき回してくるなどの理由で、あなたの将来に影響してくるからです。

アホは大きく分けて、他人にやたら関心があり干渉してくる「干渉・嫉妬型アホ」と、忍耐力がないためキレやすく周囲の人間に当たり散らす「イライラ型アホ」の2つに分類できます。「干渉・嫉妬型アホ」は、とにかくあなたに干渉して足を引っ張ってくるのが特徴です。

このタイプのアホが発生する原因は「暇」だからだと私は分析しています。もし「給料を上げたい」「資格を取りたい」といった目標を持っていたり、もっと成長したいと思っている場合、無駄に他人に絡んだり、干渉したりする暇はないはずです。

6月23日(金)発売「プレジデント」(2023年7月14日号)の特集「頭がいい話し方、バカの話し方」では、本稿のほか、「知的で伝わる話し方」をテーマに取り上げています。