2012年9月18日(火)

課長止まりの女性キャリア、役員になる女性キャリア

組織の階段を駆け上がる秘訣は「父親風マネジメント」にあり

PRESIDENT 2010年10月4日号

大井明子=構成 尾関裕士=撮影 Getty Images=写真
1
nextpage
優秀であろうとしない、仕事はどんどん部下に任せる、いつも機嫌よくする……。100人以上のチームを動かすためのコツをIBMの元女性役員に聞く。

30歳のときは出世願望がなかった

NPO法人J-Win副理事長
佐々木順子

1983年、慶應義塾大学経済学部卒業後、日本IBMにシステム・エンジニアとして入社。2004年理事、06年執行役員を経て、07年10月より執行役員チャイナ・グローバル・デリバリージャパン・デリバリー・リーダーとして中国に赴任。2010年、日本IBM退社。WEICエグゼクティブ・アドバイザー。

NPO法人J-Win(ジャパン・ウィメンズ・イノベイティブ・ネットワーク)の副理事長として企業のダイバーシティ・マネジメント推進を支援する立場にいると、若い女性から「今後のキャリアについて、管理職を目指すべきか、スペシャリストを目指すべきか」という相談を受けることがよくあります。

一般的に女性は、出世欲がない人が多いように言われますが、管理職のおもしろさを知らないだけなのではないでしょうか。残念ながら、まわりに楽しそうに管理職をしている女性が少なく「優秀だけど、ああはなりたくない」「大変なことばかりで、いいことがなさそう」というイメージを抱いているようです。

実は私自身もそう考えていました。それにシステム・エンジニアとしては、管理職になるよりも現場で専門家として働くほうがお客様のためになる仕事ができると思っていたのです。30歳くらいのとき、女性管理職の方から「上にいけばいくほど楽になるし、仕事がおもしろくなるわよ」と言われましたが、そのときはまったく理解できませんでした。

ところが10年後、実際に管理職になってそれを実感しました。裁量の余地が増え、権限がありますから、お客様のビジネスに直接インパクトを与えられる仕事ができるようになります。課長クラスまでは権限がそれほどないわりに実務も多いのですが、それ以上のポジションになるとガラッと変わります。大変なこともありますが、楽しいこともたくさんあるということを、もっと多くの女性に知ってほしいと思っています。

PickUp