スッキリと目覚められるようになったのも、うれしい変化でした。ぐっすりと眠れずに、朝起きても疲れが抜けずに体のだるさを感じていたのが、気持ちよく起きられるようになったのです。そのため、朝に散歩をするくらい、体が活動しやすくなりました。

体調もよくなって、よく眠れるし、おかげで慢性的な疲れが消えました。すると心までらくになってきて、心配や不安を感じることが少なくなりました。

まずは朝食をバナナに変えてみる

ついでにいうと、それまで心配や不安を紛らわせるために習慣になっていたお酒も、ほどよくコントロールできるようになりました。

宮島賢也『メンタルは食事が9割』(アスコム)
宮島賢也『メンタルは食事が9割』(アスコム)

こうなったとき、食事を生野菜や果物中心にすること自体が楽しく感じられたのです。そう、久しぶりに「楽しい」という感覚が自分の中によみがえってきました。7年間うつのトンネルに閉じこもっていた私に、忘れていた光が見えたのです。

その後も、どんどん体の調子がよくなり、エネルギーが体に満ちてくることを実感できました。そしてついに、うつを克服することができたのです。

実は、メンタルが不調のときは「あ、変わったかも」と自分の中で気づきを得たら、しめたもの。楽しいと思えるようになったこと、体が軽くなったこと、どんなことでもいいのです。

こうした気づきが得られることでメンタルの不調は一気に快方に向かうケースが多いもの。大切なのは、きっかけを得ることです。たとえば、朝食をバナナにしてみる。こんな小さな変化が大きなきっかけになります。

生き方や働き方はすぐに変えられなくても、食事なら今日から変えらそうではないですか?

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