日本の大学のような受験勉強はいらない

コミカレにもいろいろあり、4年制大学へのトランスファーに強い学校と、そうではない学校があります。ですからコミカレに留学をする際には、最終的に希望する4年制大学とつながりの深い学校を選ぶ必要があります。

州立の4年制大学は、同じ州のコミカレとの結びつきが強いことが多いという特徴があります。

コミカレが日本の短大と違うのは、「条件を満たせば誰でも入学できる」というところです。

ですから、基本的に入学OKが出ます。日本の大学受験のような準備はいりません。英語で書類をそろえる必要はありますが、それさえクリアすれば難しいことはありません。

このように、名門大学への入り口のハードルは、単に出願したかどうか。やるか、やらないかだけなのです。

コミカレは4年制大学より、1年間の授業料が数百万円安いです。これも留学生がコミカレに入学する理由になっています。日本からの名門大学への留学に関しては、このトランスファーが主流です。

州立4年制大学の学生約3割がコミカレ出身

州立のコミカレから州立の4年制大学へのトランスファーと、その手順を紹介します。この方法でのトランスファーが一番多いです。

日本とは違いアメリカでは、編入制度が整っています。特に州立の4年制大学では、もちろん地域や学校により差はありますが、ざっと3割にあたる生徒がコミカレからの編入組といわれています。コミカレで取得した単位を移し替えて、4年制大学の3年生としてスタートする生徒が一定数いるのです。私がここでおすすめするのもこのルートです。コミカレも4年制大学も基本的には公立である州立大学をめざします。

州立大学をターゲットとするのには、学費が私立に比べて安いという理由の他、もうひとつ超おすすめの理由があります。それは、コミカレは同じ州にある4年制大学との結びつきが強く、優秀な生徒を同地域の大学へ送り出す役割を果たしているからです。