手数料を払ってお金を引き出すのは無駄遣い

財布の中の現金が足りないのに、勤務時間中でなかなか銀行のATMまで出向くことができなかった経験はありませんか? 仕方なく退社後にATMでお金を引き出すと、時間外手数料がかかってしまいます。

メガバンクや地方銀行などのATMを利用する場合、通常だと平日の8時45分~18時以外の時間帯や土日の引き出しには手数料がかかります(金融機関によって例外もある)。長らく「土日を含めた全時間引き出し手数料無料」を売りにしてきたゆうちょ銀行も、駅やショッピングセンター、ファミリーマートなどに設置された外部ATMについては平日と土曜日の時間外、日曜祝日の引き出しに110円の手数料がかかるようになっています。

ATMにカードを差し込む人の手元
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ただでさえゼロ金利でほとんど利息が付かないのに、手数料を払ってお金を引き出すのでは何のために預貯金しているのかわかりません。

ケチなわけではなく、これは明らかな無駄遣いです。自分が使っている金融機関のATMで引き出し無料の時間帯や、月ごとに無料となる振り込み回数くらいは、あらかじめ調べておきたいものです。まだまだ「支払いは現金で」というお店やタクシーなどもあるからです。

医療機関でも「時間外加算」に注意

さらに、日頃から必要な現金は早めに準備しておけば、手数料のかかる時間帯に慌てて手続きをせずに済みます。何事も余裕が肝心です。

医療機関を受診する場合も、“時間外”に注意しましょう。平日でも早朝(6〜8時)や夜間(18〜22時)などの診察には時間外診療の点数が加算されます。これは調剤薬局も同様で、平日の8〜19時と土曜の8〜13時以外の時間帯の利用には時間外加算が上乗せされることになっています。

急な病気やケガ、仕事でどうしても時間が取れない場合を除いて、この時間帯の受診は避けるのが賢明です。