子どもの才能を引き出すには、どうすればいいのか。水泳の池江璃花子選手の母親で、東京経営短期大学特別講師の池江美由紀さんは「子どもの伸びる力をアシストするのが大切。親は普段からポジティブな言葉をかけ、子どもの才能を引き出すような関わり方をするといい」という――。

※本稿は、池江美由紀『子どもの心と才能が育つ【池江式】魔法の言葉』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。

水遊びをするミレニアル世代の親と子供
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才能を引き出すのは「親の役割」

すべての子どもは、無限の可能性を持って生まれてきます。

ただ、その可能性は、何もせずに放っておいて開花するものではありません。

周囲の大人が、その子の才能を生かし、引き出すような関わり方をしてあげることが大切になってきます。

子ども、とくに就学前の幼児と最も濃密な時間を過ごせるのは、親をおいてほかにありません。子どもの才能を引き出す一番大事な役割を担っているのは、お母さん、お父さんです。

幼児教室は、子育てのための知識をお伝えしたり、短い時間にさまざまな手法のトレーニングを行ったりして、多様な能力を効果的に引き出そうとします。

そのために、親御さんに学んでいただくノウハウがたくさんあります。それを家庭で繰り返していただくことが大切なのです。

重要なのは、毎日続けること。そして、楽しく取り組むことです。大人でも、楽しくなければ長続きしません。子どもなら、なおさらです。

親御さんから、「子どもが全然やりたがらないんです」という相談を受けることがあります。やらせたいことを、ただ杓子定規に与えているだけだとそうなりがちです。

やはりそこは、ゲーム性を取り入れるとか、いっぱいほめてあげるとか、子どもが「楽しい!」と思えるような工夫が必要です。