富裕層はフェラーリやランボルギーニを現金で一括購入

金銭感覚④ 融資を受けた時点で負けだと思っている

僕はビジネスをする時に、銀行などの融資を受けたことは一度もありません。ここまで読み進めてくださった方ならわかる通り、山を1円で買うとか、26部屋のアパートでも150万円で買っていますから、そもそも融資を受ける必要がないのです。

例えば、200万円の物件と2000万円の物件があったら、迷わず200万円の物件を選びます。

なぜなら、金額の大きい物件というのは利回りが低いからです。高利回りの物件を探して買っていれば、融資を組まなくて済むということです。

融資というのは、お金がない人をサポートするためのものですから、富裕層を見ればわかる通り、彼らがローンを組むなんてことはありません。フェラーリやランボルギーニを持っている人は、全員が現金で買っています。極論を言ってしまえば、ローンを組んでいる時点で負け組だと思います。

真っ赤なランボルギーニ・ウルカン(2017年3月25日・英国レスターにて)
写真=iStock.com/RistoArnaudov
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僕はプライベートでも、ローンを組んで何かを買うとか、キャッシングをしたこともありません。高校や大学時代の学費も、ひとりで生活していましたけれど、奨学金は借りていません。

高校は特待生だったので授業料は免除ですし、大学も1年生の時だけ特待生だったので大隈記念奨学金をもらっていました。

年間100万円くらい出るので授業料以上にお金をもらっていましたが、これは返済不要の給付型奨学金でした。

特待生とか、授業料免除というと、ものすごく頭がいいとか、ズバ抜けて勉強ができたと思うかもしれませんが、そんなことはありません。高校は大学まで進むために早稲田の付属を選んだだけで、まともに受験をしていたら、早稲田に入れたかどうかは怪しいものです。

勉強ができるというより、勘どころというか、大事なポイントを掴むことはメチャメチャ早いと思っています。それだけは自覚しています。

35年返済の5200万円の銀行融資を受けての気付き

金銭感覚⑤ 勉強のために銀行の住宅ローンを組んでみた

ビジネスでは一度も融資を受けたことがありませんが、「ローンを組むというのはどんな気持ちになるのか?」を知りたくて、試しにというか、勉強のために住宅ローンを組んだことがあります。

普通は何かに挑戦するために銀行の融資を受けますが、とりあえず融資を受けてみるという逆の挑戦をしたのです。

ローンでマイホームを購入する人の気持ちが知りたかったというか、自分で経験していないのに銀行融資をバカにすることはできない……と思って、一回やってみようという感じです。

僕が30歳になった2021年4月のことで、名古屋の自宅を買うために、35年返済の5200万円の銀行融資を受けたのです。これまでフルキャッシュでやってきましたから、せっかくの機会なのでフルローンを組みました。

もしムダだと思ったら、1年で解約して一括返済すればいい……くらいの軽い気持ちでしたが、ローンを申請する手続きの段階から、何となくギクシャクして、銀行の人にかなり怪しまれたようです。

名古屋に買った自宅は新築の注文住宅ですが、頭金は0円で申し込みました。「頭金は1円も出せません」と宣言した直後に、僕の確定申告書が出てきたので、銀行の人は「ん⁉」という顔で、目を白黒させていました。僕は慌てて「あの、実は浪費家なんです」と苦しい言い訳に追われました。