コロナの影響で一時的に回復した結婚・同棲志向

内閣府の最新時点の調査は2020年の年末から次年にまたがって行われたので、こうした独身志向の高まりがコロナの影響ではなかろうかという疑いが生じる。

実は2020年調査では、新型コロナの影響で「結婚・同棲したい気持ち」は強まったか弱まったかを訊いている。これ自体、興味深い設問であるし、この疑いの答えともなるので、その結果を見てみよう(図表4)。

コロナで強まった結婚・同棲志向

実は、新型コロナの影響で各国では「結婚・同棲したい気持ち」が強まった人の割合が弱まった人の割合を大きく凌駕しており、日本もまた例外ではなく、強まった人が10.2%と弱まった人の5.1%の2倍に達していたのである。コロナの影響で外出が控えられ、自宅ですごす時間が増えた影響やコロナに感染したときの不安で、独身者は「つれあい」を求める気持ちが強まったようである。

すなわち、コロナで独身志向はむしろ弱まったといってよい。この点は、「子どもを持ちたい気持ち」のほうは、出産や子育ての困難がコロナで拡大した影響であろうが、むしろ、弱まった人のほうが多かったのと対照的である。

だとすると、上で見た日本で「結婚・同棲・恋人はいずれも、必ずしも必要ではない」への回答が2020年に高まったのは、コロナの影響だからでなく、コロナの影響にもかかわらず、独身志向が基本的に高まったからだと見なさざるをえないのである。

まことに、どうしちゃったんだろうと思うような、あっと驚く日本人の独身志向の高まりである。