2011年11月3日(木)

飯島 勲―パスポートを20分で発行してもらう裏技

「不安なく暮らす」ための全課題21【4】

PRESIDENT 2010年1月18日号

著者
飯島 勲 いいじま・いさお
内閣参与(特命担当)

飯島 勲内閣参与(特命担当)。1945年、長野県辰野町生まれ。小泉純一郎元総理首席秘書官。現在、内閣参与(特命担当)、松本歯科大学特任教授、ウガンダ共和国政府顧問、シエラレオネ共和国名誉総領事、コソボ共和国名誉総領事。著書に「ヒト・モノ・カネを自在に操る『孫子の兵法』」(プレジデント社)、「権力の秘密」(小学館文庫)ほか。

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飯島 勲 撮影=浜村多恵 写真=AFLO
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外務省キャリアも知らなかった抜け道

飯島 勲氏
飯島 勲氏

秘書の心得として永田町によく流布している話がある。

親分である議員や、地元の顔役から、

「カラスは白いと思うのだが、君は何色だと思う」

と問われ、

「はい、私も白いと思います」

と答えるのでは物足りない。敏腕秘書なら、

「カラスは真っ白です」

と断言するのが正しい、というものである。

しかし、私に言わせれば、この答えとて、まだまだ甘い。なにがなんでも「白いカラス」を見つけ、「やはり先生の言うとおりだった」と世論に訴えてこそ、プロの仕事といえるのではないだろうか。

飯島氏がフィンランドで見た「白いカラス」(ハイイロガラス)。(AFLO=写真)
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飯島氏がフィンランドで見た「白いカラス」(ハイイロガラス)。(AFLO=写真)

2006年9月に出発した小泉純一郎総理(当時)が、51回目の、そして最後の外遊で、フィンランドのヘルシンキへ訪れたとき、「白いカラス」を私は目撃した。そのときの模様は、小泉メールマガジンにも長勢甚遠官房副長官(当時)の言葉として収録されている。ちなみに私は黄身が黄色くないタマゴ、匂いのないドリアンも実際に食べた。ガーナでは、鶏が米粉を食べているため、黄身が白くなってしまう。ドリアンは品種改良だという。

もちろん、小泉元総理が「カラスは白い」などと言ったことはない。むしろこのエピソードは、議員と秘書ではなく、陳情者と事務所の関係といえるだろう。「白いカラスを見たい」というぐらい解決不能な陳情が、政治家事務所には舞い込んでくるものなのだ。票をお金で買うことをしない事務所にとって、このような相談の解決こそが生き残りの術になっていく。

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