返答のタイミングが遅ければ不正解になる

私はコミュニケーションの正解は無限にあると思っています。また、一般的にはNGですが、ある条件のもとでは大正解とか、さっきまでは正解だった答えが今は大間違いということもあるのです。

たとえば、女性の皆さんなら次のような体験をされたことがあるんじゃないでしょうか?

彼とのデートの前に髪を切り、イメチェンして待ち合わせ場所に向かいました。けれど、彼は全然気づいてくれません。だんだんイライラしてきて「なんか変わったところない? 気づかないの?」と言ってからようやく「あっ! もしかして髪切った? なんかすっきりしてかわいいね」と彼が気づいたとします。

このとき、あなたは素直に「ありがとう! そうなの! かわいいでしょ!」と言えますか? 彼は一応、正解を出しているんですよね。でも、タイミングが遅かったので不正解です(そもそも彼女が髪を切ったことに気づける男は美容師以外存在しない、という説もありますので、女性の皆さん、あまり期待しないでくださいね)。

コミュニケーションはケースバイケース

私はよくセミナーで「客イジリ」をすることがあります。それは何度もお会いしている常連様に限るのはもちろんですが、「あれ? こんな天気のいい日にセミナーに来てるの? あ、そうか、日の当たる時間に彼とは会えないんだもんね(笑)」なんてことを言ったりします。

すると彼女は「えー、ひどい! 彼、ドラキュラとかじゃないですからね! このあと会うんですよ!」なんて笑って返してくれたりするんです。

でも、そんな失礼なことを信頼関係がないのに言ってしまったら、バカにしてるだの、嫌味だの、意地悪してるだの、傷ついただの、いろんなことを言われてしまうはずです。

つまりコミュニケーションはケースバイケース。失礼な話やセクハラなテーマも時と場合、相手によってOKになったりします。しかし、いえ、だからこそ、と言うべきかもしれません。

「この場合の正解は?」「相手は自分をどう思っている?」などと、「正解」を求めてしまうのが人間の性。やはりコミュニケーションは難しいものです。