「副業系すきまワーカー」が得ている平均年収

そこで気になるのが実際の収入です。みなさんも「副業でいくら稼げるのか?」は気になりますよね。では、ちょっと意地悪なようですが、クイズで考えてみましょう。

【問題】
先ほど挙げた、副業系すきまワーカーの人たちが、副業で得ている平均年収はいくらぐらいでしょう? いきなりそういわれても、どんなものか全くイメージがつかないという人のために三択問題としましょう。
1.38万円
2.63万円
3.116万円

いかがですか?

ちなみに、ランサーズの先ほどの調査で副業系すきまワーカーの性別を見てみると、男性が60%、女性が40%とそこまで性別によって偏りがあるわけではありません。

しかし、年齢構成比を見てみると20代、30代が半分近くを占めており、比較的若い人たちの間で副業が浸透していることがわかります。

では、クイズの答えはどうでしょうか?

正解は(2)の63万円です。

この数字を見て、「そんなものか」と思った人、「意外と稼いでるんだ」と思った人、様々にいると思いますが、私は後者でした。

国税庁が発表した「令和元年分 民間給与実態統計調査」によれば、給与所得者の1人当たりの平均給与は436万円です。それから考えると副業で得られる収入の63万円は大体2カ月程度の所得が増えていることになるのです。

全体の55%は副業の年収10万円未満

こう聞いて、自分も副業を始めようと思った人もいるかもしれません。しかし、安易な決断は避けたほうがいいでしょう。

なぜならデータを読み解く際に、平均値という考え方は非常に便利なものですが、時として事実を大きく見誤る可能性もあるからです。図表1を見てください。

フリーランスの4つのタイプ
出所=『誰も教えてくれないお金と経済のしくみ』(あさ出版)より

たしかに「副業系すきまワーカー」の平均年収は63万円です。

しかし、グラフを見ると全体の55%の人は10万円未満の年収であることがわかります。

これは一部の「副業系すきまワーカー」が多く稼いでいるため、結果として平均値が引き上げられているだけで、データから読み取れる事実は副業をしたところで半分以上の人は10万円も稼げないということです。