ケアは難しいことではない

若い頃は、顔を洗ったあと何もしなくても特に問題はなかったかもしれませんが、年齢とともに肌や皮脂の量も変化し、乾燥やシミ・シワ、たるみなどが生じてくるようになります。入浴後、髪が濡れたまま寝てしまうと、薄毛・抜け毛や頭皮のニオイの原因になります。

また、汗をかいたあときちんとケアをしないと、加齢とともに分泌される物質により、加齢臭やミドル脂臭など不快なニオイが発生してしまうこともあります。

もちろん、年齢による変化はやむを得ないものですが、きちんとケアをしながら受け入れていくことと、何もしないまま、ただ老化・劣化していくのでは、周りの印象は、まったく異なります。

シワやシミが目立つ肌、ベタついていたりフケや脂っぽいニオイがする髪、加齢臭など不快なニオイが漂う残念なダサいオジサンと思われてしまうのは、できれば避けたいですよね。

ここでいうケアとは、難しいことではありません。高い化粧品を使ったり、メンズエステに通ったりしなくても、日々の生活の中で少しずつ気を付けるだけで、若々しい肌や髪、オジサン臭のしない体を取り戻すことができます。

あなたの肌は「ヨレヨレのスーツ」のようになっていないか

三大要素の中で、とくに大事なのは一番大きな面積を占める「肌」です。

肌は、スーツと同じです。いくらこだわりの時計や靴、バッグを身に着けていたとしても、スーツがヨレていたり、シワシワだと、ちょっとダサく見えてしまいます。

それと同様に、いくら目鼻立ちが整っていても、肌がたるんでいたり、シミやシワ、肌荒れがあると印象が台無しになってしまうのです。逆に、肌を整えるだけで人に与えるイメージは格段によくなります。

丸の内の横断歩道を歩く若い男性
写真=iStock.com/monzenmachi
※写真はイメージです

美肌になるためのポイントは、「洗い方」「保湿」「紫外線ケア」の3つです。この3つを変えれば、あなたの肌は若々しさを取り戻すことが可能です。

洗い方のポイントは「脱ゴシゴシ」

特に男性の場合、あまり気にしていない人が多いせいか、必要以上に力を入れて、ゴシゴシこすってしまいがちです。顔の肌は体に比べて薄くて繊細なので、強くこすると肌の細胞を傷つけ、たるみやシワの原因になります。

また、体を洗うついでに同じ石けんで顔も洗ってしまうという人は多いかもしれませんが、体用の石けんは洗浄力が強く、顔の肌には刺激が強すぎることがあるのでNGです。顔は専用の洗顔料を使い、指の腹を使ってやさしく洗いましょう。

ポイントは、洗顔料をしっかり泡立てること。泡が汚れを吸着するので、肌に負担をかけずに皮脂や汚れを落とすことができます。

手のひらや泡立てネットで洗顔料を泡立て、できた泡を手のひらに乗せて逆さにしても落ちないくらいの泡がベストです。泡をつぶさないくらいのやさしい力で、肌をなでるように洗いましょう。