昭和おじさんが支配「体育会系、学歴重視、反省バカ」な企業は没落か

単純化して言えば、2つの企業タイプはこんなイメージです。

20世紀型企業=昭和の古いおじさんたちが支配
21世紀型企業=女性や若者が前面で活躍し、昭和の古いおじさんたちが後ろでバックアップ

はじめに断っておきますが、私は20世紀型を全否定したいわけではありません。ただ、ちょっと古い。そのため、20世紀のキーワードに偏った経営をしている企業は、今後、問題を抱えるケースが少なくないだろう、と危惧しています。

書類に埋もれている人を助けるビジネスマンのイラスト
写真=iStock.com/siraanamwong
※写真はイメージです

【あなたの勤務先は20世紀型か21世紀型か:判別リトマス試験紙】

1.20世紀型:論理×21世紀型:感性

ビジネスをする上で、論理も感性も必要ですが、最近のビジネスシーンでは、感性(アイデア)の重要度がより高まっています。論理はその感性を理屈としてしっかり組み立てるという意味で大切ですが、手順としては感性ファーストで、論理は後付けということになります。

しかし、これを勘違いし、初めから論理だけで思考すると、誤った道を選択しても気付かず、思わぬ結果を招くことになります。頭でっかちの論理思考優先型の企業で研修していると、いかにも話をうまくまとめているように聞こえるものの、中身はからっぽということがしばしばあります。感性を重視すれば、最初から「おかしい」と判断できることでも、論理優先型で思考すると正誤の判断すらできないことになります。

2.20世紀型:仕組みに合わせる×21世紀型:仕組みを作る

今後、比較的単純な労働は、今後AIやテクノロジーに代替されると予想されています。では、「人間」ができることは何か。それは既存の仕組みに合わせて仕事するのではなく、仕組みを新規に作ることです。それができる人間はますます重用されるに違いありません。

ところが、これまで日本の学校では、知識偏重の教育が主で、「考える教育」をあまり教えていませんでした。そのため、今、教育研修を実施して新しい仕組み作りができる人材の創出にエネルギーを注ぐ企業も増えてきました。筆者はそうした教育的投資に積極的な企業の伸びしろがより大きいように感じられます。

3.20世紀型:反省×21世紀型:振り返り

「反省」という言葉にはネガティブな印象が伴います。子供の頃、何かルール違反をして学校の先生から反省文提出を求められたような時に、半ばふてくされて「書けばいいんでしょ」と書くことが目的となり、実際は反省していないという経験をした方もいるかもしれません。

21世紀型では、「振り返り」という意識で臨みます。つまり、うまくいったことも、うまくいかなかったことも振り返るということです。その目的は「学び」です。学びは成功からも失敗からも得ることができるのです。