「生きるって家事なんだ」料理、洗濯、掃除を子供に手伝わせた

自粛生活を続ける中で実感したのは、「生きるって家事なんだ」ということでした。ご飯を作り、洗濯をして、掃除をする。どんな状況でも、生きるためにやるべきことを淡々と続けていける人って強いと思ったんです。だから、子供たちに料理など、積極的にお手伝いをお願いしました。

自粛期間中は、子供と一緒に料理を作った。(写真=佐々木さん提供)
自粛期間中は、子供と一緒に料理を作った。(写真=佐々木さん提供)

もちろん、私は完璧なお母さんとは言えないし、そうなろうとも考えていません(笑)。全部自分でやっていたら破綻すると思って、じつは去年の夏休みからわが家の料理担当は夫なんです。

「“手伝い”じゃなくて、あなたが主たる担い手になれる家事はない?」。そう尋ねてみたら、夫のほうから「ご飯を作るよ。それならぜんぜん苦にならない」と言ってくれて。私の中にも伝統的な母親像のすり込みがあるので、最初はためらいましたよ。

でも、勇気を出して手放してみたら、何てことはない。いまは、みんなで家庭を支えていくという意識を持てるといいのかなと思っています。

今回のことで、もうひとつ大切だと思ったのが、環境に適応する力です。同じ状況に置かれても、不満ばかりの人もいれば、「起きたことは仕方ない。この中で何ができるだろう?」と前向きに考える人もいます。後者のほうが楽しいし、魅力的ですよね。

コロナ禍に私にも何かできることはないかと「おうち応援プロジェクト フジテレビアナウンサー デジタル紙芝居」という企画を立ち上げ、アナウンス室の有志がリモートで絵本を朗読して、動画配信するのに奮闘しました。

そういう親の姿を、子供たちも見ていると思います。子供に「失敗を怖がらないでチャレンジしよう」と言うなら、自分がそういう生き方をしていなければ説得力がないですよね。だから、子供に何か言うとき、いつも自分を振り返って、「私はこの言葉を本気で言えるかな?」と問い直すようにしています。

将来の夢の聞き方は「どんな人になりたい?」

上の子はそろそろ進路を考える時期になってきましたけど、「志望校は自分で決めてね。ママたちはどこに行ってくれてもいいよ」と話しています。ただ偏差値を見て学校を選ぶのではなく、「この学校に行きたいから、必要な努力をする」と自分で考えて決めることが大事だと思っています。

私が「東大に行きたい」と言ったとき、「女の子なのに何で?」と言う大人もいました。でも、うちの親は、男女関係なく「どう生きたいかを自分で見つけなさい」と応援してくれました。振り返ってみると、子供の頃からささいなことでも褒めてくれたし、「やればできる」と言い続けて、いい意味で勘違いさせてくれました。だから、私も同じように子供がやりたいということは何でも応援したいと思っています。

これからは世の中が大きく変わり、いまある仕事の多くがなくなるともいわれています。なので、将来のことを話すときは、「どんな仕事に就きたいか」、いまある仕事に当てはめるのではなく、自分の好きなことで仕事をつくっていける人になってほしい、むしろ「どんな人になりたいか」と問いかけています。どんな時代でも、最善を尽くして、「なりたい自分」を目指してほしいと願っています。

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