FAX、実はベストプラクティスだった

そもそも、新型コロナはある日突然、牙を剝いて人類に襲いかかってきたということを考慮する必要があります。

「備えあれば憂いなし」といいますが、今回はその「備え」ができなかったのです。そうなると、パンデミックの最中にFAXをまったく必要としない大規模システムを構築するより、現行の慣れたオペレーションを踏襲することが、改善点は依然として残るものの、一番低コストでミスも減らすことができるので「今すぐできる数ある手段のベストプラクティス」と言えるのではないでしょうか。

「日本だけが世界からただ一国のみITで遅れている」という声が目立ちますが、技術力や医療現場のITスキルではなく、データ統合上の問題なのです。世界一のIT大国の米国でもFAXが稼働していることからも、それが見えてきました。

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